漢方と関節痛エトセトラ
平成26年の調査で、関節症の総患者数が1年で125万人にのぼる統計があり、その後、患者数は増え続けています。高齢化社会の到来とともに、予防と進行阻止に力を入れなければいけない時代になりました。
男女ともに50歳前後から関節症患者は増加し、70代後半がピークになっています。
店頭でも、変形性関節痛の相談は多く、早めの処置が必要です。
増加している「変形性関節症」とは
ひざは大腿骨(だいたいこつ)と脛骨(けいこつ)でできており、その間に軟骨があります。軟骨はクッションの役割や、なめらかな動きを可能にしています。
変形性関節症では、軟骨がすり減ってなめらかな動きができなくなり、大きな摩擦を生じるようになります。摩擦により関節に痛みや腫れが起こる病気です。
特にひざは変形性関節症が起こりやすいといえるでしょう。年齢とともに足の筋肉が衰え、ひざに負担がかかるため、高齢者によくみられます。
初期
朝起きて動いたときの「関節の違和感」がもっとも早い症状です。関節に力がかかる動作で痛みを感じますが長続きせず、しばらく休んだり、湿布薬を貼ると痛みが治まります。
中期
痛みをはっきりと自覚します。関節が完全に曲がらない、伸びない状態で、関節を曲げる動作が苦痛です。特に階段の降りがつらくなります。
炎症がある場合は、関節の周辺が腫れたり、熱感をともなったり、重くだるい感じもでてきます。
関節が変形し、ひざに力がかかる動作をすると、コリコリ・ガリガリといった、あつれき音を感じるようになります。
末期
日常生活に支障が出るほどの痛みになります。社会活動が思うようにできず、外界からの刺激が少ない生活になり、ストレスが溜まります。
外見的にも関節の変形が目立ちます。ここまでくると、骨の変形がそうとう進んでいると思われます。
運動習慣を大切に
まず、関節に負担をかけないように、適度な運動を行いましょう。長時間歩き続けるなどの運動は、関節に負担がかかるため避けるようにしましょう。
運動の効果はすぐに表れないので、簡単な運動を少しずつ続けていくことが大事です。また、肥満も変形性関節症を悪化させる原因なので、減量することも重要です。
関節痛におすすめな漢方
芍薬甘草湯
芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)は、痛みにファーストチョイスの漢方です。手足の疼痛、胆石や腎臓結石の疝痛発作、胃腸けいれん、排尿痛などに使います。
体力に関係なく用いられ、「脚弱を癒えて杖を捨てることができる」と昔からいわれています。
芍薬(しゃくやく)は、平滑筋・骨格筋の鎮痙(けいれんを抑える作用)・鎮痛作用を持ち、中枢性の鎮静作用もあります。
甘草(かんぞう)も同じく、鎮痙・鎮痛作用を持ち、両薬を合わせると、その力が強まります。
痛みの激しい関節症には、関節漢方やサプリメントを加えるといいでしょう。
独活寄生丸
独活寄生丸(どっかつきせいがん)は、肝・腎の働きを補い、骨や筋を強くする処方です。補気薬、補血薬もバランスよく配合され、痛みの原因に働きかけます。
特に高齢者や虚弱者は、骨を作る腎が衰えやすいので、効果が期待できます。
腎を補強することで、関節の痛み以外に、耳鳴り、健忘、めまいなどの症状にも効果が期待でき、関節リウマチ、坐骨神経痛、椎間板ヘルニア、骨粗しょう症など、関節・筋肉の疾患にも応用されます。
細粒剤・錠剤とも、煎じて飲むより濃度のムラがなく、飲みやすくなっています。乳糖不使用です。
子どもの夜尿症
夜尿症(おねしょ)は通常、成長とともに改善していくものです。
個人差はありますが、小学4年生くらいまでには腎機能が成長し、症状はよくなります。しかし、成長が遅い子や腎機能低下があると、夜尿症がそのまま続く場合があります。
最近では、ストレスで夜尿症がひどくなるケースもみられるようになりました。
寒い日や冷えがあると、人間は尿の回数が増えます。子どもの冷え性は、腎臓や膀胱が未発達で悪化しやすいので、冷え対策が重要になります。
中学生から高校生にかけては、ストレスなど精神的な負担が考えられます。
生後3ヶ月から漢方は服用できますが、2歳までは夜尿が当たり前で、成長とともに減ってきます。5歳くらいでも改善傾向がなく気になる方は、漢方を服用させてあげると体質が向上して改善が期待できるでしょう。
体質向上ができないと外尿道括約筋が強くならず、尿が漏れやすくなったり、膀胱に尿を溜める力がなくなり夜尿症になりやすくなります。
漢方は年齢・体重で服用量が変わりますので、1回分が通常(大人)よりもお安めになると思います。個人差はありますが、早いお子さまでは30日程度で改善することがあります。
夜尿症におすすめの漢方
小建中湯
小建中湯(しょうけんちゅうとう)は胃腸を丈夫にして、体質改善をしていきます。体力虚弱で、頻尿・夜尿症で一番服用される漢方です。
桂枝加竜骨牡蛎湯
桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)は、神経質でストレスや気うつがあり、夜泣き、夜尿症などのお悩みに効果があります。
お肌を元気にしてくれるゴールデンキャンドル
ゴールデンキャンドルは、別名「対葉豆(たいようず)」ともいわれ、外国では1300年前から民間薬として服用されています。活性酸素除去・免疫力低下・抗ヒスタミン性に優れ、皮膚病に期待されていました。バリ島では猛毒コブラの解毒剤にも使われたことがあるそうです。
河野竜二の道くさ日記
自然がめちゃ楽しめる猪八重渓谷!
日南市北郷町の山奥にある自然公園のなかに「猪八重(いのはえ)渓谷」があります。森林セラピー基地に認定され、遊歩道も綺麗に整備されています。「森林セラピー基地」とは、森の自然や風景を感じ、わたしたちの心身の元気を取り戻す場所のことをいいます。
猪八重渓谷の駐車場から橋を渡り、歩き出し最初に見られるのは多くのコケ。猪八重渓谷は「コケの宝庫」ともいわれ、全国の約1800種類のうち300種類がここで見られるそうです。森林が深いため、強い日光が入らないので、多くのコケがいきいきしています。途中、休憩所や簡易トイレもありますので安心です。
自然を満喫しながら歩いたので、往復3時間は滞在していましたが、通常は、最終終着点「五重の滝」までは距離にして2.6km、時間にして50分が目安です。いくつかの滝は、砂岩と泥岩の岩盤でした。長い年月の流れで自然にできたのでしょう。とても見応えがありました。
猪八重渓谷は、深い森林のなかで、現実を忘れてしまいそうな空間がありました。自然の風景、自然の音、動物の声、川のせせらぎ音など、楽しめる場所です。綺麗に整備してある遊歩道は歩きやすく、家族みんなで楽しめるウォーキングコースです。
皆さまもぜひ、この森林セラピー基地に足を運んで癒やされてください。
