ゴースト血管、現る
毎年、冬になると分厚い靴下に服を何枚も重ね着して出かけることが増えていませんか?
多くの人が悩まされる冷え。ほかにも便秘や肩こり、むくみにくすみなどといった不調。
温かい飲み物やマッサージで対策はしていると思いますが、それだけでは改善しません。大事なのは健康な血管を作ることなのです。
血管の老化が病気を引き起こす
最近、メディアでいわれている「ゴースト血管」。皮膚の表面、脳など細い血管が消えて幽霊血管(ゴースト血管)になってしまう現象のことです。
血管の90%は毛細血管で、ゴースト化するのも毛細血管を指しています。
ゴースト血管が脳で起これば認知症、肝臓など内臓で起これば内臓機能低下になることで注目されている言葉です。
骨粗しょう症の原因や、薄毛、シワ・たるみの原因になることもあります。
歳を重ねるほどに、血管も弾力を失い硬くなっていきます。血管が硬くなり、血管の通り道が狭くなり、血流が滞り「動脈硬化」になります。
動脈硬化は血管の老化です。動脈硬化が進むと、血管が詰まったり切れたりして、脳梗塞や突然死、認知症など、日本人の4人に1人の割合で亡くなります。
血管力UPを握るカギ
入浴
シャワーではなくお湯を張り、入浴する習慣をつけましょう。ただし熱すぎや長時間の入浴はNG。
睡眠
損傷した血管は睡眠中に修復します。長時間の睡眠や、二度寝(寝溜め)は逆効果です。
運動
ウォーキングなどの有酸素運動は、毛細血管が活発に!過度な運動は避け、適度な運動を。
食事
不足している血を補う食材は、鶏肉、豚肉など。血管の質を高める食材は、海藻類、イワシなど。
血管年齢よりも、血管力が大事
血管年齢という言葉がありますが、これは血管年齢検査で血管がしなやかさを失い、硬くなったかどうかを表した検査です。
若い血管はしなやかですが、老化すると硬くなり、動脈硬化が進みます。動脈硬化は血管の内側の壁の表面に、とても柔らかい瘤(こぶ)ができます。こぶが大きくなったり、新しくできたりすると、血管が次第に硬くなります。
こぶは、最初は柔らかいので血管年齢検査では見落としがちです。この検査は、血管全体がしなやかさを保っているかどうかのみを評価しているだけで、血管力があるかは分かりません。
大事なのは血管力です。血管全体がしなやかさを保ち、その内側はなめらかで、血液をスムーズに循環させる力があることが大事なのです。
漢方薬で、血管力をつけよう
漢方薬には、血液を元気にするものがたくさんあります。そのなかでも、婦人薬の「血の道」漢方や、古い血液を取り除く「駆瘀血剤(くおけつざい)」などが代表的な漢方です。
「血の道」漢方の当帰(とうき)、芍薬(しゃくやく)、川芎(せんきゅう)などは、血流障害にとてもよく、血液を元気にしてくれます。
古い血液を取り除く「駆瘀血剤」の代表漢方は丹参(たんじん)で、男女とも効果がある漢方です。高血圧傾向で、古い血液が多い方におすすめです。丹参は、心臓血管でよく用いられる生薬で、血流を増やす・血栓形成を防ぐ・血液粘度を下げるなどの活血作用があります。
漢方屋体質により、自分の不足している血管力を上げる漢方を選んでいきます。
黒豆は「冷え性」に役立つ食品
黒豆は、今から2000年前に日本に伝来しました。江戸時代では、徳川将軍の献上品でもある貴重な食材で、健康に大事なものでした。現在は誰でも食べることができ、特に正月には欠かせない食材になっています。
なぜ黒豆は健康にいいのでしょうか?
黒豆の種皮に含まれる「アントシアニン」は抗酸化作用があり、血流の改善・血圧の改善に期待ができます。
血行が行き届きにくい腎臓まで元気にしてくれますので、冷え性・むくみなど血行障害のある方におすすめの食材です。
河野竜二のみちくさ日記
長崎県の亀山社中に行ってきました!
長崎県に、市民に親しまれている風頭(かざがしら)公園があります。高台には、大きな坂本龍馬の銅像が建立されています。風頭公園からは、長崎の街が見え、夜景や風景を楽しむことができます。
今回は、風頭公園までの道のりを探索してきました。風頭公園に行くまでに「龍馬通り」という3kmほどの道があり、ほとんどが坂道になります。きつい坂道ですが、登るごとに風景が楽しめます。その途中で「亀山社中(かめやましゃちゅう)」に到着。

日本最初の商社で、龍馬が活動を拠点とした場所です。普通の民家でしたが、当時の龍馬の写真やブーツ、刀など、数多く展示されていました。
亀山社中の近くに「龍馬のぶーつ」像がありました。昔は身分制度が厳しく、草履しか履けない龍馬が、長崎でブーツがお気に召したそうです。

日本人で始めてブーツを履いた人は坂本龍まで、ブーツを履いて立っている写真が今でも残されています。そのブーツは長州藩の高杉晋作からもらい、大切にしていたそうです。その記念なのでしょうか?このぶーつ像は、ちゃんと履けるようになっていて、ここからの眺めは最高によい景色です。
さらに歩くと、ようやく風頭公園に到着し、長崎湾をはじめとした長崎の景色を堪能しました。
長崎は、坂が多く歩くのが大変ですが、とにかく風景や街並みが楽しめるところですね。皆さまもぜひ、長崎に行くことがありましたら、遊びに行ってみてはいかがでしょうか。
写真は「写真AC」様からご利用ガイドを確認のうえお借りしました。