女性のライフスタイルと基礎体温
不妊症のパートナーは6~8組に1組と推計され、その割合はさらに増加傾向にあります。
妊娠するためには、卵巣や排卵の卵巣力、受精卵が子宮に根を張りつける子宮力が大事になります。
まずは生理周期や基礎体温で卵巣力・子宮力をチェックしましょう。
妊娠と基礎体温
基礎体温をつけることで、妊娠のチャンスを高めることができます。漢方を服用しながら、妊娠しやすい時期・排卵期を把握することで、妊娠力をチェックできます。基礎体温は、朝目覚めた直後(安静時)の体温を測ります。できるだけ同じ時間帯がよいでしょう。
低温期と高温期
低温期と高温期があることで排卵があると考えられます。この二層がない方は「無排卵月経」の可能性があり、不妊の原因となります。各二層の体温の振れ幅は、ギザギザせず安定していることも大事です。
低温期と高温期は全体で0.3~0.5℃の差があれば大丈夫です。
低温期から高温期への移行は3日以内が理想的です。
生理周期の基準
生理開始日から、次の生理日の前日まで(28日~35日が一般的)が理想です。ずれても7日以内なら心配いりません。
生理周期と妊娠の関係について
生理周期が22日以内だと、「頻発(ひんぱつ)月経」の可能性があり、卵胞の成長ができていません。39日以上だと「稀発(きはつ)月経」の可能性があり、排卵トラブルの可能性があります。
排卵があっても卵胞が妊娠に適した状態まで成長していないと妊娠できません。低温期と高温期の体温差がない場合は、黄体ホルモンが少ない場合があります。
基礎体温で分かる、妊活の妨げとなる原因と注意点
基礎体温は妊活の土台づくりです。基礎体温の見方で大事なのは、高温期と低温期に分かれているかどうか。自分の排卵の確認をする習慣をつけましょう。
1. 高温期が短く、体温が下がる
高温期が10日以上ない場合は、黄体ホルモンが低下して受精卵が着床しにくい状態になっています。
2. 高温期がない
無排卵・無月経の場合が多く、多のう胞性卵巣症候群(PCOS)などで卵巣機能が低下しています。
3. 体温の変動が激しい
ストレスや睡眠不足などの自律神経や、生理前の不調で月経前症候群(PMS)が原因の場合もあります。
4. 高温期に時間がかかる
高温期に4日以上かかる場合は、排卵障害の可能性があります。
5. 体温が高い(高温期が続く)
高温期が続く場合、「子宮内膜症」の原因にもなりえるので注意が必要です。
生理が始まっても体温が高めの方は「瘀血(おけつ)」(血の巡りが悪くなっている状態)が多いと考えられます。経血の排出が滞り、卵胞の発育や排卵・黄体ホルモンの機能も悪い状態で、生理痛もひどく、経血に血のかたまりが混ざる場合もあります。
おりもので排卵が分かる、妊娠しやすい時期とは
排卵が近づくと、おりものが粘液に変わり、生理予定2週間前になるとおりものの大量分泌があります(LHピーク)。24~36時間以内に排卵が起こりますが、卵子の寿命は1日、精子は3日とされています。
妊娠しやすいとされるのは、LHピークから2日間です。
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新型コロナウイルスについて
コロナウイルスは自分自身では増殖できず、粘膜などの細胞に付着し増殖します。皮膚の付着でも、24時間~72時間ほど感染する力を持っています。
新型コロナウイルスに効く抗ウイルス薬はまだ確立していません。現在入院されている患者さんは、熱や咳などの症状を緩和する対処療法しかできないのが現状です。
コロナウイルスでの重症化がみられる場合、風邪症状が出てから5~7日程度で急激に悪化し、肺炎になります。
漢方薬による体質改善
漢方での風邪の考え方は、胃腸・冷えが原因とされています。漢方薬は、局所から全身まで広く働き、身体本来の働きや自然治癒力を高めるように作用します。
自分に合った漢方を見つけ、防衛機能を高めていきましょう。
- 風邪の初期症状には葛根湯(かっこんとう)
- 体質を改善するなら補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
- 高齢者の方は麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)
- 肺が弱い方は柴葛解肌湯(さいかつげきとう)