子どもの不調に子どもの漢方薬
子どもは大人が思う以上にストレスを感じている
子どもは成長する過程で目まぐるしく変化する環境が、ときに大きなストレスになって身体の不調として表れることがあります。
特に、新生活(生活が変わる)が始まるタイミングで不安や悩みを抱えるお子さんが多いようなので、見守っていくことが大切です。
子どもは特に腸が弱い
虚弱体質になると「お腹の痛み」が出ます。お腹の調子を整えることで元気になり、セロトニン(幸せホルモン)が増え、前向きな考え方ができてきます。
子どもの漢方薬には、お腹を元気にする体質改善漢方も多くあります。もちろん安心して服用できる処方です。
子どもを元気にしたいなら、まずは保護者が元気になること
「子どもの不調」と「保護者の心身の健康状態」には大きな関係がある、と漢方学的に考えます。
子どもが弱ければ弱いほど、保護者と強い絆で結ばれています。そのため保護者の体調や情緒の変動が、即座に子どもに影響を及ぼすことが考えられます。
漢方には「母子同腹」という言葉があります。子どもと保護者が同じ(または同じような効果を持つ)漢方を服用することで、早く症状を改善できるようにする、という考え方です。
母子同腹とはいいますが、子どもと、そのすべての保護者が対象です。現代では「家族同腹」といってもよいかもしれません。
悪口の弊害
「悪口」は脳を傷つけ、学習能力を低下させ、病弱な身体をつくる
長年のコロナ生活の影響で、不登校・いじめが増えつつあります。統計でも子どもの自殺が増え、大きな社会問題になっています。SNSでの過激な誹謗中傷が原因での自殺もあり、問題視されているのが現状です。
悪口は「依存症」と同じ
悪口をいうと、やる気や快楽に関与するホルモン「ドーパミン」が放出されます。だから、悪口を言うことは基本的に楽しいことなのです。
一度放出されると「より大きな刺激」を求めるため、悪口を増やし、より過激な悪口を言わないと、新たにドーパミンが出ず、楽しい気分になれなくなります。
悪口は信用をなくす
相手に精神的なダメージを与えてストレス解消になっているかと思いきや、実は誹謗中傷や悪口は自分自身にもダメージを与えています。
あなたは「よく悪口を言う人」と周りに印象を植え付けてしまい、心からの信用は得られません。失った信頼を取り戻すのは容易ではありません。
寿命を縮める
悪口を言うと、ストレスホルモン(コルチゾール)が分泌されます。悪口を言うことで快楽を得ていると思いきや、同時にストレスも感じているのです。これは、アルコール依存症や薬物依存症と同じ原理です。
フィンランド大学研究では、批判的な傾向が高ければ高い人ほど、死亡率が高まる傾向があることが分かりました。
もしかして「心」じゃなくて「身体」の調子が悪い?
子どもに起こりやすい症状として、「起立性調整障害」「起立性低血圧」があります。朝起きられなかったり、不登校や引きこもりの原因になります。
漢方薬で、低血圧体質・自律神経系の改善もお手伝いできます。お子さんのことで気になる方は、お気軽にお問い合わせください。
子どもの症状と漢方薬の選び方
柴胡桂枝湯
柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)は、食欲不振・神経質でお腹に痛みが出る子どもに効果的です。胃腸風邪にも効果があります。
小建中湯
小建中湯(しょうけんちゅうとう)は、腹痛・過敏性腸症候群など、胃腸を悪くする子どもの体質改善漢方です。とても飲みやすく、長期服用も問題ありません。
桂枝加竜骨牡蛎湯
桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)は、神経過敏・動悸・物音に敏感・不安・不眠の子どもに効果的です。朝の調子が悪い子どもの心の調整を行い、元気にします。
抑肝散加陳皮半夏
最近、チック症の相談が増えています。抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)は、ストレス・抗うつ感や、イライラ・胃腸虚弱が原因です。保護者と一緒に服用するものより効果的です。
漢方をおいしく飲み続ける方法
漢方薬が苦手なお子さんには、おいしく飲み続けられる方法をとってみてください。
- 漢方薬1回分を、大さじ1程度のお湯で溶かす。
- (1)にお湯と、お好みでココアを入れる。
砂糖・ココア・麦芽飲料・野菜ジュース・アイスクリーム・ヨーグルト・アイスクリームなどに混ぜてお試しください。
Kawano Cooking
食べることがどんどん好きになるモリモリプレート
「子どもがあまり食べない…」という悩みを持つ保護者の方は、多くいると思います。
料理の見た目で「おいしそう」「食べてみたい」と思わせる食事はとても大切です。食べたくなる見た目の食事を目指してみましょう。
