便秘でお悩みの方へ。体にやさしい漢方薬で改善しましょう!

便秘で悩まれている方はたくさんいらっしゃいます。
下剤は多種類あり、量を加減して服用しないと習慣となり、「薬が効かない」「腸の働きが悪くなる」といった症状が起こる可能性があります。
腸は、小腸・大腸あわせて約10mの長さがあり、便秘の原因もさまざまです。
また、便秘薬の服用で下痢をしてしまうという話をよく聞きます。こういった症状は特に女性に多くみられ、原因は「冷え性」にあるのです。血の道を良くする婦人薬を服用すると、下痢傾向はおさまります。
白湯の便秘改善
何も入れていない水を沸騰させたものを「白湯(さゆ・しらゆ)」といいます。インドでは、伝統医学に白湯が用いられています。
白湯には体に良いとされる働きがたくさんあり、その中に便秘解消があります。
白湯を飲むことによって内蔵機能が良くなり、体内の毒素や老廃物が排出されやすくなるといわれています。その結果ダイエット効果が得られる方もいらっしゃいます。
寝る前と朝の白湯は、便秘改善の効果が期待されています。ぜひお試しください。
漢方学での「便秘」の改善漢方!あなたのタイプはどれ?
便秘には原因があります。自分の体調状態をみて、下剤だけではなく改善薬も含めて服用していくと、調子のよい排便習慣になります。
腸の動きが悪い便秘
- 小建中湯(しょうけんちゅうとう)
- 麻子仁丸(ましにんがん)
冷え性による便秘
- 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
神経の負担により腸の働きを低下させる便秘
- 大柴胡湯(だいさいことう)
- 加味逍遥散(かみしょうようさん)
胃の弱さからくる便秘
- 補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
頭痛の原因を追究しましょう!頭痛のあれこれ

風邪の頭痛
今の時期に多いのは、風邪による頭痛。風邪の初期であれば「葛根湯(かっこんとう)」で痛みは取れますが、後期になるととれません。

後期の頭痛は、風邪のこじれで「腎(じん)」に負担がかかり、頭への「水滞(すいたい・体液の分布がアンバランスで滞っている状態)」によるものと考えます。
水分を調整する「五苓散(ごれいさん)」を服用すると、頭痛は治まります。

雨が降る前に頭痛がする
主に水分代謝が悪い方で、前頭部が痛くなります。子どもや男性の頭痛もこのタイプになります。
風邪の後期の頭痛同様、「五苓散(ごれいさん)」が効果があります。

さらに、胃腸まで弱くなると、めまいも出てきます。そういうときは「苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)」が効果的です。

頭の芯が痛い頭痛
よく頭の芯が痛む人は、仕事のストレスや生活環境が原因かもしれません。冷え性の方に多くみられる症状で、寒さで手足が痺れるのが特徴です。
「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」が効果的です。

さらにひどくなると、頭が割れるような痛さが出てきます。そんなときは「丹心方(たんしんほう)」を加えるとよくなります。

漢方とアトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎の主な原因は、アレルギーや自己免疫異常によるものだといわれていますが、現代医学でもはっきりとした原因は不明とされています。
最近は「腎虚(じんきょ)」も関係しているのでは?といわれはじめています。
アトピー性皮膚炎の多くは、思春期を過ぎたころから治まってきます。しかし大人になっても症状が残る方や、成人になってから発症する方もいます。
アトピー性皮膚炎といっても、体質によって症状はさまざま。あなたに合った漢方をご提案します。漢方でつらいアトピー性皮膚炎を改善しましょう。
アトピー性皮膚炎が悪化する主な原因
アトピー性皮膚炎の悪化には、以下のような原因が考えられています。
- 疲れ
- 風邪
- 睡眠不足
- アルコール
- 冷たい食べ物・飲み物の取りすぎ
- チョコレートの過食
漢方で考えるアトピー性皮膚炎
漢方では、アトピー性皮膚炎の原因は腎と腸にあると考えられます。
腎による「水滞(すいたい)」から起こる血行障害で、これを「血熱(ちねつ)」といいます。「血熱」とは、体内にこもった熱が血液まで侵入した状態のことです。
血熱が、皮膚の乾燥・かゆみ・ほてりなどの症状として肌に表れます。血熱は「黄連解毒丸(おうれんげどくがん)」で冷ましましょう!血熱から解放されて、かゆみが楽になりますよ。

運動と、肝・腎機能は関係があるんです!

年末年始は、駅伝やマラソンで賑わいましたね。短距離競走に必要とされるのが「瞬発力」で、長距離競走に必要とされるのが「耐久力」です。
実はこれ、肝・腎機能と関係があるんです。
スポーツをされている方は分かると思いますが、運動能力を上げるためには筋肉だけを鍛えるのではなく、筋肉を支える血液循環や骨の強化も必要となってきます。これらを強化することによって、運動能力は向上していきます。
肝臓・腎臓は酸素や栄養を送り届けるちからを持っています。肝臓・腎臓を強化することで運動能力や持久力を増強するのは漢方養生の基本となっています。
日ごろから運動をされている方、練習してもなかなか運動能力が出ない方は、漢方で肝臓・腎臓を強化してみてください。
肝臓・腎臓を強化する漢方
ネオ ゼネル液-B
7つの生薬を配合した栄養剤。多くの愛飲者がいらっしゃいます。

あとがき
寒気も少しずつ緩みはじめましたが皆さまいかがお過ごしですか。1月から鼻炎・副鼻腔炎などの問い合わせが多くなっています。大麦若葉などの対策を今からしておくと楽になります。ぜひお試しください。
