口が教えてくれる健康状態
口は毎日使うもの。何気ない仕草も五臓の働きを教えてくれるサインです。
しゃっくり(吃逆)
肺気(はいき)の失調
ヒトの呼吸作用は肺によって行われています。肺の下にある横隔膜など、呼吸に関係する筋肉の痙攣により、しゃっくりが出ます。
あくび
腎気(じんき)の不足
腎(じん)は、「生命の源」ともいわれ、親から引き継いだ力が宿るところです。腎に蓄える糖が不足して機能が衰えると、あくびが出やすくなります。
いびき
陰気(いんき)が強い
エネルギー使用量には制限があります。陰気が強くなると陽気(ようき)の動き(空気の通り道)を押さえてしまい、いびきの原因となります。
※ 陽気:呼吸から得られるエネルギー。
※ 陰気:食事などに使うエネルギー。
おくび(ゲップ)
気の逆行
胃は、食料の倉庫でもあります。胃の機能が充実(食べすぎ・消化しにくい食材を食べるなど)しすぎると消化機能が衰え、おくびが出ます。
ためいき
心(しん)系はひきつる
精神活動の負担(忙しい・緊張状態が続く・ストレス)が心系に作用し、それが気管支を締め付けたときに、ため息が出ます。
よだれ
腎気(じんき)の不足
生まれつきの生きるチカラを腎気と呼びます。血行不良や食事の偏りなどによって生命力が弱くなると、よだれが出ます。
不調の季節「春」
厳しい寒さも過ぎ、春の陽気に誘われて身も心も軽ろやかに感じるようになってきましたね!わたしたちの身体も同様に新陳代謝が活発になり、冬に溜まった老廃物を発散していきます。少し汗をかきやすくなったり、気持ちが浮き立ったりします。
ところが、身体が疲れやすい、のぼせる、めまい、頭痛がよくある、寝つきが悪い、日中の眠けなど調子が良くないと不調を感じる方が多いのも春の特徴なんです。
春の主役になる臓器は「肝臓」!
「肝臓」は自律神経系や新陳代謝の機能を担い、全身の「気(エネルギー)」の流れをコントロールし、精神を安定させたり、内臓の動きをスムーズに保ったりする役割をしています。
肝臓は「とにかくストレスが嫌い!」「伸び伸びと自由でいたい!」という性質を持っています。ですから、ワクワクと積極的な気持ちになりやすいのです。
ところが、ストレスが溜まると肝臓の機能が低下し、消化器系の不調や疲労感、イライラ、憂うつなどといった、さまざま不調が表れるようになります。
季節の変わり目で生活環境が変わることも多い春は、ストレスや不安を感じやすい時期。ストレスを上手にコントロールして肝臓の機能を健やかに保ち、心も身体も元気に気持ちよく過ごしましょう。
漢方専門家の河野から見た不眠症
不安を感じ、常に興奮したり、イライラします。神経を使い、あれこれ考えてしまい眠れません。(30代女性)
このタイプは「心(しん)」が関係して不眠になる「中途覚醒」タイプ。心の機能が衰えた症状です。高齢者にも多い不眠で、心が弱ることで血液の循環が悪くなり、眠れなくなります。
漢方では心の機能を安定させる「牛黄(ごおう)」または「酸棗仁湯(さんそうにんとう)」を合わせた服用がおすすめです。
夢を多く見て熟睡できない。眠りが浅く寝不足がちなんだが…。(40代男性)
このタイプは「胃」が関係して不眠になる「熟睡覚醒」タイプ。胃または小腸を含め機能が低下された方でしょう。
暴飲暴食をすると、必ず眠りが浅くなりますので、夢も覚えています。
漢方では、腸を強くする「桂枝(けいし)」を使い改善していきます。イライラして「肝臓」に負担をかけている場合は、「柴胡(さいこ)」を使い、よくしていきます。
不妊でお悩みの方へ
毎月の月経や日々の生活習慣は妊娠のヒント!?
女性の一生のうち、月経があるのは約40年間。女性の身体と切り離せない月経の仕組みについて、おさらいしておきましょう。
不妊症の主な原因は、生活習慣の乱れが多いといわれています。卵子のもとである卵胞は、睡眠中に育てられます。例えば、日々の生活で睡眠不足が続くだけでも、排卵がうまくいかなくなり不妊につながる…ということもあります。
この機会に、漢方を服用されるだけではなく、生活習慣も改善していきながら妊娠しやすい身体にしていきましょう。
自分の月経周期を知っていますか?
月経が始まった日から次の月経が始まる前日までを、月経周期(生理周期)と呼びます。
月経周期は約28日~35日間が理想ですが、これは個人差がありますので多少の差は問題ありません。
約22日以内だと卵胞が十分に成長できません。卵胞が小さいままだと、卵子が未成熟のままで排卵されてしまったり、排卵がないまま月経が来てしまったりといったことが発生します。
月経周期が39日以上だと卵巣の働きが十分ではなく、ホルモンが順調に分泌されていないことが考えられます。
基本の症状に当てはまりますか?
月経時の出血は4日~7日が目安です。ダラダラと8日以上続くようであれば、ホルモンバランスの乱れや子宮の病気である可能性が考えられます。
生理痛がひどいようであれば、何らかのトラブルを考えてください。基本の経血の色は濃いめの赤色ですが、黒かったりかたまりが出てくるようでしたら、子宮力が弱くなる証拠です。
子宮力とは、その名のとおり「子宮の力」のこと。子宮は脳と連携しているといわれていて、妊娠や生理だけでなく、精神状態や美容面にも大きな関係があるといわれています。
妊娠しやすい身体作り
以下のようなことを気にして、妊娠しやすい身体をつくっていきましょう!
- 体を温める
- 規則正しい食生活
- 適度な運動
- ストレスの発散
- 十分な睡眠をとる
- 禁煙する
「ゴールデンキャンドル」の効果
ゴールデンキャンドルは別名キャンドルブッシュとも呼ばれ、鮮やかな黄色の花が特徴の植物です。
ゴールデンキャンドルの食物繊維は水溶性で、溜まった泥をかき出す「どぶさらい」と同じ要領です。泥をかきだして、仕上げに水で流す。なかなか痩せない方はまず腸内環境を改善して、始めることがおすすめです。
河野竜二の道くさ日記
宮崎を代表する城跡「飫肥(おび)城」に行ってきました!
日南市の飫肥城周辺は、地元のおみやげ屋さんが立ち並びます。城の駐車場には、たくさんの人で溢れています。飫肥城、さすが人気がありますね!
103年もの間、この「飫肥城」をめぐり、伊東氏・島津氏が争った城です。全国で見ても、1つの城を103年も争うことはあまりありません。2人の大名が、この城にどんな魅力を感じ、争っていたのでしょう。
中の御殿は資料が少ないためなのか、当時の再現は、なかなか難しいようですね。しかし当時の生活空間が体験できる建物があります。九州で最初の「重要伝統的建造物群保存地区」で、近くには武家屋敷も残ります。
見てください!本丸の跡地には、綺麗な飫肥杉がありました。
敷地はかなり広いので、ゆっくり見学できます。どこに行ってもきちんと整備されていたので、地元から愛されている城なのでしょう。気持ちよく見学できました。