漢方学で考える精力減退
性のことで悩んでいても、友人や家族に相談しにくいですよね。男性・女性の「性欲が湧かない」「性行為の体力がない」「興奮しない」などは、精力減退として多くみられ深刻な問題になっています。
女性の性欲は約20代から上昇し、35~40歳ごろにピークを迎えます。男性は、25歳ごろが強く、30歳から減退していきます。
最近では、勃起不全(ED)が多くなっています。統計では成人男性の3人に1人はED推定者数といわれていますので、誰でも起こりえる症状といえます。
そもそも「精力」とは、心と体の活動する力であり、精神や肉体が多く関係するところです。心と体が元気であれば「精力」は出てきます。
現在、男性のED薬はたくさんあります。しかし副作用問題があり、死亡例もありますので注意が必要です。漢方治療で精力を強くして、心や体を元気にしていきましょう。
精力減退の原因
年齢
男性ホルモンの分泌量は年齢とともに減少していくため、精力は減退していきます。早い人は20代後半から精力の減退を実感します。また、射精閉鎖筋(射精を制御するときに使う筋肉)が弱くなる早漏や、体力が落ちてきて疲れが取れにくい状態になることも年齢が関係しています。
精神的疲労
仕事や私生活による精神的疲労・ストレスは、精力減退を強くしていきます。精神的疲労は勃起の信号を出せなくなることもあります。ストレスは、あらゆる男性ホルモンを低下させますので注意が必要です。
病気
特に糖尿病は精力減退の原因になります。糖尿病は血流障害を起こす病気なので、陰茎に瘀血(おけつ・古い血液)が溜まりやすくなり、機能性を弱くしていきます。勃起時の硬さが足りなくなったり、持続できなくなることがあります。肝臓や腎臓の疾患なども同じです。
勃起力は副交感神経が大事
自律神経は「交感神経」「副交感神経」があります。交感神経はストレスを感じたりや興奮しているとき、副交感神経は休息しているときや睡眠をしているときに働く神経です。
ペニスの勃起力は副交感神経が関係します。副交感神経がリラックス時に性的興奮を脳からペニスまで伝え、勃起中枢に作用します。血管を広げ、ペニス内に大量の血流が流れ、勃起するようになります。このときの血流量は、普段の7倍ともいわれています。
精力を増強させる生活習慣
適度な運動
男性ホルモンを多く分泌させるためには運動が必要になります。運動不足だと男性ホルモン分泌量は減り続けます。運動をすると筋肉を作ろうとする働きが生じ、精巣や副腎に対して男性ホルモンを増産するよう脳から命令が出ます。
睡眠の質
人間が身体や精神の疲れを取るためには、平均6時間程度は必要だと考えています。成長ホルモンが多く出る時間帯は、23時から深夜2時くらい。これは精力にも大事な時間帯ですので、きちんと眠れるように心がけましょう。
食生活
十分な栄養素が摂取できない外食やインスタント食品、加工食品などは栄養のバランスを崩し、精力の機能を減退させます。過剰なカロリー摂取や無理なダイエットも男性ホルモンの低下を招き、精力減退につながります。
精力に関係するサプリ
精力を上げるために、栄養素は必要です。中でもアミノ酸や亜鉛は、特に重要な成分です。体内で作り出すことができない栄養素は、食事や補助的にサプリメントを服用するのもいいでしょう。
亜鉛が欠乏すると精子が作れなくなります。亜鉛不足になる要因は生活習慣や環境ホルモン、ストレスなどが影響します。また、加工食品やインスタント食品は亜鉛の吸収を妨害します。
アミノ酸は、新陳代謝、筋肉の強化、身体の若返りに関係します。
血行障害がある方は、イチョウ葉エキスなどがいいでしょう。血管をしなやかに柔らかくし、血管の細い男性のペニスにまで血液を上げてくれる働きが期待できます。
漢方で精力を向上する
桂枝加竜骨牡蛎湯
桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)は、虚弱で体力がなく、内気な方に。おどおどして、いざ本番となると精力が弱くなる方におすすめです。
柴胡加竜骨牡蛎湯
柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)は、体力がありガッシリ体型で便秘気味の方に。神経過敏が理由の不眠症の漢方です。若い人の精力減退、早漏気味の方におすすめです。
補中益気湯
補中益気湯(ほちゅうえっきとう)は、不妊症に多く使われる漢方です。過度な精神披露や体力消耗、食欲不振などに効果があります。心身ともに元気になれる漢方なので、男女とも効果があります。
ネオゼネル液-B
ネオゼネル液-Bは、病中・病後にも服用する栄養剤です。アミノ酸やイカリソウなどが配合され、男女ともに滋養強壮剤として服用できます。体力の疲労や精神的疲労が取れ、精力的な力を出してくれます。
当帰芍薬散
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)は、婦人科系の漢方で、よく女性が服用します。貧血で、めまいや肩こりにも効果があります。女性の性感を高める処方で、女性不妊症に多く使われます。
ゴボウは精力剤?
昔々の本ですが、江戸時代に書かれた食べ物に関する書物「本朝食鑑(ほんちょうしょくかん)」に「ごぼうは男性の強壮剤である」と書いてあります。ごぼうは平安時代に薬草として日本に伝えられたそうです。昔の人もゴボウは元気になる源として料理に使用していたのですね。
現在では、ゴボウに含まれる「アルギニン」は、精子の成分や、女性ホルモンのバランスを整え、生理不順や更年期にも期待ができると科学的に証明されています。
河野竜二のみちくさ日記
大分県の高崎山自然動物園に行ってきました!
大分県大分市の高崎山自然動物園にはおよそ1500頭のニホンザルが生息しています。檻はなく、気軽にニホンザルが見学できる場所です。「日本のサル学発祥の地」で、「ボス猿」という呼称を日本で最初に使ったとされるこの生息地は、国の天然記念物に指定されています。

現地の係員の方が丁寧な説明で高崎山のニホンザルのことを教えてくれました。ここのニホンザルは、2つのグループが存在し(B群・C群)、このとき姿を現したのがC群でした。
近くに行ってもニホンザルは人間におびえることもなく、餌や小石集めをしながら遊んでいます。小石を一生懸命集めていた子どものニホンザルと、一緒に小石を集め手伝いしてあげましたが、ニホンザルがこんなに近くで見られることに感動です。この日はとても暑かったので、その後は一緒に日蔭で休憩(笑)

ここで有名なニホンザルがいるのですが、ニュースでも話題になった「シャーロット」。2015年に産まれて名前をつけ、英国で誕生したシャーロット王女と同じだったため日本中から注目され人気なりました。シャーロットの近くには観光客がたくさんで、かなりの人気です。とてもかわいい顔していました。
高崎山自然動物園は、とても綺麗な場所で、ニホンザルだけでなく、景色もよく森林浴も楽しめますよ。子ども連れでも楽しめる観光地です。