ミニコラム

1記事3分で読める、エソラ漢方薬本舗の健康のためのミニコラムです。スキマ時間にもどうぞ。

9月15日は「ひじきの日」

9月15日は「ひじきの日」9月15日は「ひじきの日」

9月15日は「ひじきの日」です。

高齢化社会にむけ「ひじき」をもっと食べて健康に長生きしてほしいとの願いで、1984年、当時の敬老の日であった9月15日に三重県ひじき協同組合が制定しました。

三重県では「ひじき祭り」を開催し、周辺の福祉関係や敬老会などに「ひじき」を寄贈し、全国から訪れる観光客に「伊勢ひじき」を無料配布(伊勢おかげ横丁)しているそうです。

「ひじき」は長寿食と親しまれており、昔から「ひじきを食べると長生きをする」といわれていました。

「ひじき」は温かい海に住む海藻です。岩の上に付着して、成長すると葉は膨張します。3年目あたりに、この葉が刈り取られて「ひじき」になります。

海から取ったばかりの「ひじき」は硬くて、味に渋みがあり食べられません。長時間釜で蒸し、天日干しされたものが乾燥ひじきになります。

「ひじき」は鉄分を多く含んでいるので、貧血の女性におすすめの食材です。

「ひじき」に含まれている鉄分は非ヘム鉄で、肉や魚に含まれている「ヘム鉄」と比べて身体に吸収しにくいですが、ビタミンCやたんぱく質と一緒に摂取すると吸収率がアップします。

乾燥ひじきは、水に戻したり洗い流したりすることで栄養が溶け出してしまうとの考えがあるようです。しかし、豊富に含まれる栄養素は「水戻し」「ゆで戻し」「ゆでこぼし」をしても、カルシウムは変わらず、鉄分は7割以上、食物繊維は8割以上残ります。

みなさんも、「ひじき」を食べて健康な日々を過ごしましょう!

宮崎餃子の日

宮崎餃子の日宮崎餃子の日

8月29日~31日は宮崎餃子の日です。宮崎県内各地の餃子関連団体で構成される「宮崎県ひなた餃子連合会」が制定しました。

8月の肉(ニク)の日の29日、宮崎の「み(3)」と「餃子の形の(0)」を組み合わせた30日、「野菜(ヤサイ)の日」の8月31日とすることで、宮崎の餃子と、豚肉・牛肉・鶏肉・キャベツ・ニラ・ニンニクなど宮崎県産の具材をアピールする目的で、2023年に日本記念協会により認定・登録されました。

宮崎には餃子をたくさん買って冷蔵庫に常備している家庭が多いようで、2021年には餃子の消費金額・購入頻度で日本一になり、現在でも日本一をキープしています。持ち帰り餃子が充実しているので、手土産に餃子を持っていく方もいらっしゃるのではないでしょうか?

餃子の歴史はとても古く、中国では約1,400年前から食べられている歴史のある料理です。

日本に伝来したのは江戸時代に入ってからで、「福包」という鴨肉の入りの餃子の料理があったといわれています。

当時は鶏や牛などの肉食が禁止されていたこともあり、庶民の間では普及しませんでした。肉食が解禁された明治時代以降も餃子はあまり食べられていないようです。

しかし、満州で生活していた日本人に餃子を食べる習慣できたため、第二次世界大戦以降に日本でも餃子を取り扱う店が増えて定着していきます。

なかでも抜群の人気があったのは「焼き餃子」。中国ではあまり好まれなかった焼き餃子が、日本では主食の米やお酒に合うということから好まれるようになり、1972年に冷凍餃子も発売され、家庭では人気のメニューになります。

餃子は完全食ともいわれ、栄養バランスのよさが見直されています。餃子の皮は炭水化物、餃子のあんにはタンパク質である豚肉とビタミン・ミネラルが豊富な野菜が含まれていますので、餃子一皿食べるだけで食事のバランスがとれています。

豚はひき肉にすることで消化しやすくなっています。また、ニンニクや生姜などの薬味も使いますので、エネルギー代謝に関わるビタミンB群の働きを上げることもできます。

ぜひ皆さまも、この暑い夏バテの時期を乗り越えるためにも、餃子を食べ元気に過ごしていきましょう!

かき氷と鉄不足

かき氷と鉄不足かき氷と鉄不足

かき氷が美味しい季節がやってきました!暑い夏は冷たいかき氷が食べたくなりますね。

7月25日は「かき氷の日」ということですので、かき氷に関するお話をひとつ。

かき氷は、アイスクリームよりも身体の熱を下げる効果が高いといわれています。

猛暑で体温が上がり過ぎたときに、かき氷を食べることで素早く体温を下げることができます。炎天下で過ごすときには、かき氷を食べることは理にかなっています。食べ過ぎは胃腸を急激に冷やしてしまいますので注意してくださいね。

さて、氷には依存的な症状があるのをご存じでしょうか?

氷が好きすぎて、季節に関係なくガリガリと食べずにはいられなくなる症状「氷食症」は、異食症(日常的に食べないものを食べてしまう摂取障害)の一種です。

氷食症の多くが「鉄欠乏性貧血症」のようです。特に女性の約4割は鉄欠乏症と考えられていますので、心当たりのある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

鉄欠乏症は、朝が起きられなくなったり、記憶力・集中力が落ちることがあります。貧血や貧血予備軍の方は、前もって鉄分や葉酸など血液を増やす成分が配合されたサプリメントや、「虚血きょけつ」改善の漢方薬などを服用するといいかもしれません。

暑い夏以外は、かき氷よりもアイスクリームのほうが身体を冷やしすぎないかもしれませんね。

鳥骨鶏は「薬膳料理の王様」

鳥骨鶏は「薬膳料理の王様」鳥骨鶏は「薬膳料理の王様」

1942年7月21日に、鳥骨鶏うこっけいが天然記念物(大分・三重・広島)として指定されたことで、鳥骨鶏の種の保存と食文化の普及を目的として「鳥骨鶏の記念日」になりました。

鳥骨鶏はニワトリの品種名で、皮膚・内臓・骨にいたるまで黒色です。

鳥類全般でみても特異な外見から「霊鳥」として扱われていました。食材では全ての部位が使用され、薬膳料理に使われていたそうです。

過去には不老不死の食材ともいわれており、特に血虚けっきょや冷え性の方によいとされていました。血虚けっきょによいといわれる食材には、色が黒いものが多いです。黒豆・黒ゴマ・黒砂糖なども造血作用や体温を上げる効果があるといわれており、血虚にはいい食材だと期待されています。

鳥骨鶏は身近な食材ではないので、日本ではほとんど食べられません。もし食べてみるのであれば、鳥骨鶏の卵を食べてみるといいかもしれません。

鳥骨鶏の卵は、栄養学的にも優れており、味も美味しいので高値で取引されています。

普通のニワトリは年間約300個近く産むのに対し、鳥骨鶏は60個しか産みません。烏骨鶏は産む回数が少ないぶん、1個当たりの栄養素が濃縮されているようです。

鳥骨鶏の卵の栄養はビタミンAが豊富です。ほかに、ビタミンB2、鉄分、亜鉛、カルシウム、DHA・EPAも多く含まれています。

ビタミンAやビタミンB2は、肌や髪に欠かせない栄養素です。DHAやEPAには、血液をきれいにしたり中性脂肪を低下させることで、動脈硬化の予防にも効果があります。高血圧の方には特にオススメの栄養素が含まれています。

機会があれば烏骨鶏の薬膳料理や卵を召し上がるのもいいかもしれませんね。

6月15日は「生姜の日」

6月15日は「生姜の日」6月15日は「生姜の日」

今日6月15日は、「生姜の日」です。

6月15日は石川県金沢市で「はじかみ大祭」が行われます。「はじかみ」とは生姜の別名です。この祭りは、神の感謝の供え物として生姜を献上したことが由来になるそうです。

生姜は古くからすぐれた調味料として、またカラダにいい漢方薬としてとり入れられてきました。

呼び方が「はじかみ」から「しょうが」に変わったのは室町時代だといわれ、「生姜」という漢字を当てるようになったのは江戸時代からだといわれています。

江戸時代には広く栽培され、庶民が気軽に食べられる食材として親しまれました。

明治時代になると「風邪の引きはじめに生姜湯を飲む」という民間療法もはじまりました。

しかし昭和には栄養価の低い生姜は人気がなくなり、徐々に輸入に頼るようになります。

生姜は、半分以上の漢方薬に処方されるほど貴重な生薬です。

生の生姜の辛味成分には発汗を促す作用があり、夏のむくみ対策や身体に熱がこもりやすい方におすすめです。

生姜を加熱すると身体を芯から温める作用が強くなりますので、冷えが気になる方は煮込み料理で加熱してみてください。

漢方で使う生姜は、乾燥したもので「生姜しょうきょう」とよばれています。

生姜しょうきょうは乾燥すると香り成分が少なくなり、温める力が強くなります。さらに強い熱を加えると、より強い温めをする「乾姜かんきょう」になります。

漢方の生姜しょうきょう乾姜かんきょうは、摂りすぎると身体が乾燥したり、のぼせなどが起こるので2種類以上の漢方を服用する時は注意してください。

今日は、生姜の日です。生姜は食材の風味を加えてくれたり抗菌作用や食中毒予防にもなりますので、この季節ぜひお買い求めを。

「水虫」に漢方薬

「水虫」に漢方薬「水虫」に漢方薬

この時期から悩まされる「水虫」「たむし」。日本の患者数は約1,000万人だといわれています。

水虫には虫という文字が入っていますが、原因は白癬はくせん菌という「カビ」です。人に感染するので注意が必要です。

生える場所によって病名が異なり、シラクモ(頭部白癬はくせん)・たむし(体部白癬はくせん)・水虫(足白癬はくせん)・インキンタムシ(股部白癬はくせん)・爪水虫(爪白癬はくせん)などがあります。最近は、顎髭に生える白癬はくせん菌もあるようです。

白癬はくせん菌に感染すると皮膚がひどい状況になり、強いかゆみが生じます。これは掻けば掻くほどかゆみが悪化し、進行していきます。

白癬はくせん菌はカビですので、湿った環境で繁殖しやすい特徴があります。皮膚の表面(角質部分)を好み栄養源にして育ち、強いかゆみをともなう炎症を起こします。角質がはがれることで分布域を広げます。

炎症作用が一定になるとカビは成長を休眠しますが、炎症が静まると成長を再開します。治ったと思ってもまた症状が出るのはこのためです。カビはしつこく再発するのです。

水虫の民間療法は多く存在します。ビワの葉を煎じた汁を患部につける、トウガラシやすりおろしにんにくを患部につける、酢に足を浸すなどが挙げられますが、どれも刺激が強そうなので注意が必要ですね。

さて、「水虫」を改善する漢方があるのをご存じですか?

昔の人も「水虫」に悩まされた人が多く、水虫などの治療に有効とされる漢方が作られています。

江戸時代に処方された「十味敗毒湯じゅうみはいどくとう」「消風散しょうふうさん」は有名です。十味敗毒湯じゅうみはいどくとうは血管を拡張して血行をよくし、発汗・発散を促進して皮膚をきれいにします。消風散しょうふうさんは、ジュクジュクした皮膚病に使い、強いかゆみを抑える効果があります。

今から、水虫・たむしは酷くなりやすい季節です。お悩みの方は、ぜひこれらの漢方をお試しください。

「にんにく」の効果

「にんにく」の効果「にんにく」の効果

食欲をそそられる食材でよく使われる「にんにく」。料理がすごくおいしくなるので食卓に常備している方も多いのではないでしょうか。

にんにくの原産国はアジアで中国産が世界の8割をしめ、日本では青森が生産地になっています。

にんにくは中国料理をはじめ、各国の料理でも利用されています。一般的には球根が使われていますが、にんにくの葉やにんにくの芽など、すべての部位が食用で利用されます。

にんにくは生薬としての効果もあり、疲労回復や栄養剤、サプリメントなどにも多く使われています。にんにくの生薬名は「大蒜たいさん」といい、昔から、胃のもたれ・腹痛・下痢・駆虫薬などに使っていたようです。

最近の研究では血液が固まるのを防ぐ作用があることで、高血圧や高脂血症、記憶力向上にいいとされ、これからの健康に期待されています。

ご家庭では「にんにくチューブ」を使っている方も多いかと思いますが、ぜひ生のにんにくを使ってみてください。生のにんにくは辛味も香りもチューブのものよりも豊かですし、にんにくの健康効果も違います。

生のにんにくは料理法により効果も変化します。にんにくの抗菌作用を利用するのは生のスライスが効果的で、抗酸化作用を期待するのは低温料理がいいのでさっと炒めるのがおすすめです。

こんな健康にいい「にんにく」ですが、食べ過ぎると貧血になったり、胃が荒れたり腸内環境を悪くすることもあるので、食べ過ぎは注意してくださいね。

「春菊」の効用

「春菊」の効用「春菊」の効用

春菊の原産地のギリシャやトルコでは観賞用とされていて、食用にしてるのは日本を含む東アジアだけです。

春菊は春に菊に似た花を咲かせることから名がつき、旬は11月から5月です。

春菊を選ぶときは、茎は細めがおすすめ。また、葉のギザギザの切れ込みが深いほど香りが強いので、香りが好きな方は選んでみてください。

香りや苦味で苦手な方も多いでしょうが、春菊は香り・味ともに健康効果がある食べ物です。

春菊にはビタミン・カルシウム・葉緑素(クロロフィル)が豊富に含まれています。春菊の香りは13種類の精油成分によるものです。

春菊の香りと苦みは胃腸を元気にし、食欲増進と便通改善の働きがあるとされています。ほかにもコレステロール値の低下や血栓の予防効果にも期待できるといわれています。

春菊は漢方薬の原料にも使用されています。胃腸の調子や免疫を上げる効果があるため「食べる風邪薬」といわれていました。また、春菊の香りは「気の巡り」をよくすることで、月経前の感情を安定させるのに効果があると考えられていました。

食べるだけではなく、潰した春菊のしぼり汁も薬効があるといわれています。捻挫や打身に湿布したり、お風呂に入れることで冷え性・肩こり・神経痛などに使われていました。

これからの時期、気うつや胃腸障害などが多くなります。ぜひ春菊を食べ、香りも味も楽しみながら元気に過ごしていきましょう!

今が旬の「菜の花」

今が旬の「菜の花」今が旬の「菜の花」

ただいま「菜の花」の時期真っ只中。菜の花は食べてもおいしい春の風物詩で、栄養満点の緑黄色野菜です。

「菜の花」は特定の植物の名前ではありません。小松菜やキャベツ、ブロッコリーなど、アブラナ属のつぼみと花茎、柔らかい若葉のことをまとめて「菜の花」と呼びます。一般的に食用にはナバナ(菜花)が用いられています。

菜の花は2月~5月に開花時期を迎えます。食用のナバナ(菜花)は11月~4月ごろまで出回りますが、旬となるのは1月~3月ごろです。

菜の花はビタミンA・B1・C・鉄分が豊富で苦味がありますが、この苦みは胃腸の働きをよくする苦味なので味わって食べましょう。

菜の花は美肌効果・風邪予防・ストレス解消・疲労回復・貧血予防に効果があるとされ、古くは民間療法の薬として使われていたようです。茎は血の循環をよくする効果があるとして、産後の不調や難産の治療でも使われていました。

現在でも、菜の花は血液の滞りを改善するといわれています。ぜひ旬の時期に食べてみてくださいね。

餃子とニラは相性バツグン!

餃子とニラは相性バツグン!餃子とニラは相性バツグン!

本日3月8日は「ギョーザの日」。「み(3)んなでハ(8)ッピーギョーザの日」という語呂合わせから、味の素冷凍食品様により制定されたようです。

さて先日、宮崎市の一世帯あたりギョーザ支出額が2年連続日本一に輝いたことが発表されました!

餃子には欠かせない「ニラ」。宮崎県はニラの生産量が多く、出荷量が全国4位になります。先進地は宮崎県西都市で、わたしの生まれ故郷です。幼少のころから家庭にいつもある食材でした。

さて、そんなニラですが歴史は古く、中国では3000年前から栽培されていたようです。日本にも古代に中国から伝わったものの本格化したのは明治以降で、食の多様化によりニラの需要が増えていきました。

ニラは生命力が強い野菜です。葉を収穫するために根本から切るとすぐに新しい芽が伸び、25日~40日ほどで成長して再び収穫できるようになります。

ニラには「カラダを温める」「解毒」などの働きがあるため、冷え性改善や胃腸の働きをよくする薬効が期待できます。栄養素としては、βカロテン・ビタミンB群・葉酸など豊富に含んでいるので、風邪予防や疲労回復などの健康効果があります。

ニラは餃子との相性もバツグンです。ニラの香り成分アリシンは豚肉の臭みを消し、豚肉のビタミンB1の吸収も高めてくれます。まさに餃子には欠かせない食材です。

ぜひニラの入った餃子を食べ、カラダを温め、胃腸を丈夫にして、寒さを乗り切り元気に過ごしていきましょう!

桜と漢方の意外な関係

桜と漢方の意外な関係桜と漢方の意外な関係

春になり、もうすぐ綺麗な桜が咲きます。桜を使ったお菓子も楽しみの一つです。

桜の香りは心を癒やしてくれますよね。その正体は「クマリン」という物質で、リラックス効果による鎮静作用や睡眠効果などがあります。

さくら餅に使われる桜の葉には「クマリン」が多く含まれていますので、香りを楽しみながら食べてみてください。

さて、漢方で「桜」が生薬として使われるのはご存知ですか?

中国の書物の中にも「桜」の効果・効能は出てきますが、漢方にするのは日本独自の処方のようです。

桜の花・葉などは、肺機能を高めて喘息をやわらげる働きや、解毒効果などがあるとされています。

桜の漢方は「桜皮おうひ」という生薬で、ヤマザクラの樹皮から作られています。

日本では「桜皮おうひ」は皮膚病・解熱・咳止めに使用されていました。皮膚薬の外用薬でも使われていたようです。

諸説ありますが、日本で皮膚病が多かったことから、昔からある皮膚病の漢方に「桜皮おうひ」を配合し、頑固な皮膚病に対応できる「十味敗毒湯じゅうみはいどくとう」という日本独自の漢方が誕生したといわれています。

桜には花の美しさだけでなく、私たちのカラダまで健康にしてくれいたのですね。

春は「かん」に負担が出る季節。飲み過ぎに注意しながらお花見を楽しみましょう(ちなみに桜の花と葉は二日酔い効果もあるそうですよ!)。

「節分」に無病息災を願う

「節分」に無病息災を願う「節分」に無病息災を願う

2月3日は節分です。日本の風習では、炒った大豆を撒いてその年の厄災・疫病を祓います。

鬼を追い払う行事は中国から日本に伝わり、706年ごろには歴史書に記録されています。当時は大晦日の夜に行われていたようです。

節分は、平安時代に災害を払い長寿を願うことを目的に豆まきが始まり、鬼を払う行事と混ざっていったといわれています。江戸時代には今の節分のスタイルになっているようです。

そもそも、なぜ節分に豆を撒くのか、これは大豆の効能にヒントが隠されています。

大豆は今から2000年前に中国から伝わり、多くの栄養が含まれる食材として重用されていました。

現在は、大豆そのもののほか、豆腐や納豆などの大豆加工品がよく食べられていますね。

大豆の効能は、胃で停滞した食べ物を消化し、脾臓ひぞうの働きを高め、水分調整や解毒作用、炎症を抑え「気」を補う働きがあげられます。

健康産業でも大豆に含有されている大豆イソフラボンが注目されています。大豆イソフラボンは女性ホルモンと似た働きがあるため、更年期障害や骨粗鬆症の予防などにも使われています。

こういった大豆の働きから、昔から食卓には欠かせない食べ物になっていたのかもしれません。

節分で撒いた豆を年齢と同じだけ食べると疫病にならないといわれています。この時期は季節の変動で胃腸や脾臓ひぞうが弱るため、大豆を食べて元気をつけるような考えがあったのでしょう。

皆さまも、豆を撒き、豆を食べ、元気に過ごしていきましょう!