漢方学で考える「熱中症」

漢方学で考える「熱中症」漢方学で考える「熱中症」

最近は猛暑が続き、「熱中症」の方が増えています。

漢方では、「冷え」による症状よりも「熱」による症状のほうが影響が大きいと考えられています。たしかに熱中症は、元気だった人が急に体調を崩して亡くなることもあります。

強い暑さが続き、体内の水が不足しすぎると体調が悪くなります。水分不足は体全体の細胞の働きが低下するためです。漢方ではこれを「陰虚(いんきょ)」といいます。

「陰虚」になると水分を保持する力が弱くなってしまい、せっかく水分を摂ってもなかなか吸収できません。高齢者の場合は、もともと水を保持する力が弱いので、特に注意が必要です。


このような状況のときに、水分調整を得意とする漢方は多く存在します。

代表的な漢方が「五苓散」(ごれいさん)や「茵蔯五苓散」(いんちんごれいさん)です。この漢方は「熱中症」予防にもなりますので、猛暑で体調に不安がある方は服用してみてください。

五苓散
五苓散
茵蔯五苓散
茵蔯五苓散

そのほか、食べ物では甘酸っぱいものが「陰虚」を養う働きがあるといわれています。ぶどう・梨・レモン・トマトなどがおすすめです。

「陰虚」の快復時間は夜です。しかし「陰虚」の方は睡眠障害(不眠症や眠りが浅いなど)を起こしやすく、さらに悪循環になることがあります。

たとえ眠れなくとも体を横にすれば休まります。それでも不眠が続くようでしたら睡眠障害の漢方もありますので、いつでもご相談ください。

エソラ漢方薬本舗 河野竜二

エソラ漢方薬本舗河野 竜二

創業60年の老舗相談漢方店 漢方薬剤師 高橋 修 先生に20年師事し、日本漢方薬漢方を学ぶ。これからの漢方についての講演、講師を経験(宮崎、熊本、福岡、広島、大阪、東京、神奈川、宮城、北海道)。学術講師、漢方薬研部代表、商品開発も手がけている。