ミニコラム

1記事3分で読める、エソラ漢方薬本舗の健康のためのミニコラムです。スキマ時間にもどうぞ。

9月18日は「かいわれ大根の日」

9月18日は「かいわれ大根の日」9月18日は「かいわれ大根の日」

9月18日は日本かいわれ協会(現:日本スプラウト協会)が制定した「かいわれ大根の日」でした。

9月にかいわれ大根の日を決める会議が行われたことと、横向きにした「8」の下に「1」足すとかいわれ大根の見た目になることで、9月18日に決められたようです。

かいわれ大根という名前は、二枚貝が割れた姿に似ていることから付けられたといわれています。実はこのかいわれ大根には、食べ過ぎによる胃もたれ予防や、ダイエットに取り入れたい食べ物なんです。

大根の種を蒔いて発芽した芽がかいわれ大根です。普通の大根より豊富な栄養が含まれており、多い順に、ビタミンK、ビタミンC、葉酸、ビタミンA、ビタミンEになります。

貝割れ大根の辛味成分はイソチオシアネートといい、がんの予防効果や肝臓の健康維持効果が期待されています。

ほかにも、胃腸を丈夫にするといわれているジアスターゼが含まれていますので、胃腸が弱い方、食べ過ぎで胃もたれするような方にはおすすめです。

貝割れ大根がおかずの付け合せに添えられているのは、このような働きをもっているといわれているからです。

暴飲暴食が続く方や胃腸に自信のない方は、貝割れ大根を積極的に取り入れてみてください。健康的な食生活の助けが期待できますよ。

「中秋の名月」に健康祈願

「中秋の名月」に健康祈願「中秋の名月」に健康祈願

この時期は月が輝いて見えることで有名ですね。

旧暦8月15日は「ちゅうしゅうの名月」と呼ばれ、お月見が楽しまれています。十五夜(八月十五夜)のほうが聞き馴染みがあるかもしれません。

十五夜の日に団子を供えるのは、お米の収穫が近い今の時期に農耕の神様である「月」に豊作を祈願していたことが起源だという説があります。

お供えの団子を積み重ねるのは、お米を収穫できる感謝の気持ちが月まで届くようにとの気持ちなのだとか。そして、月見団子を食べて「月」のパワーをもらい、幸せと健康を得られると考えられていました。

月には、たしかに不思議な力があると思っている方も多いかと思います。月は地球を引っぱる引力があります。海の潮の満ち引きの現象も「月」の引力です。

科学的・医学的証明はありませんが、人間もその影響を受けてるとの考えもあります。特に女性は身体に起こる変化は、「月」が影響しているとの考えもあるようです。

伝説や信仰かもしれませんが、わたしたちの身体の健康や感情も「月」の影響があるのかもしれませんね。

忙しい毎日だとは思いますが、ぜひ一度足を止め、夜空を見上げてみてください。この時期の月はとても綺麗に輝いています。

お月見をしながら感謝の気持ちで団子を食べるのも、さらなる健康と幸せが得られるかもしれません。

エソラ漢方薬本舗では、オリジナル商品の「ふたば茶」を混ぜた白玉団子を食べました。白玉団子ならお子さまも一緒に作れますのでおすすめです。

漢方学で考える「熱中症」

漢方学で考える「熱中症」漢方学で考える「熱中症」

最近は猛暑が続き「熱中症」の方が多くなっています。

漢方では、「熱」による症状は「冷え」による症状よりも影響が大きいと考えられています。たしかに熱中症は、元気だった人が急に体調を崩して亡くなることもあります。

強い暑さが続き、体内の水が不足しすぎると体調が悪くなります。水分不足はカラダ全体の細胞の働きが低下するためです。漢方ではこれを「いんきょ」といいます。

いんきょ」になると水分を保持する力が弱くなってしまい、せっかく水分を摂ってもなかなか吸収できません。高齢者の場合は、もともと水を保持する力が弱いので特に注意が必要です。

このような状況のとき、水分調整をする多くの漢方が存在します。代表的な漢方が「れいさん」です。れいさんは「熱中症」予防にもなりますので、猛暑での体調が不安な方は服用してみてください。

そのほか、食べ物では甘酸っぱいものが「いんきょ」を養う働きがあるといわれています。ぶどう・梨・レモン・トマトなどがおすすめです。

いんきょ」の快復時間は夜です。しかし「いんきょ」の方は睡眠障害(不眠症や眠りが浅いなど)を起こしやすく、さらに悪循環になることがあります。

たとえ眠れなくともカラダを横にすれば休まります。それでも不眠が続くようでしたら睡眠障害の漢方もありますので、いつでもご相談ください。

「土用」は健康の準備期間

「土用」は健康の準備期間「土用」は健康の準備期間

2022年7月23日は「よううしの日」ですね。この日は、うなぎを食べて活力をつける方もたくさんいらっしゃると思います。

そもそも「よう」とは何なのでしょうか?

よう」とは暦のひとつで、春夏秋冬の季節の合間になります。具体的には、りっしゅんりっりっしゅうりっとうの直前18日間です。

よう」は、季節の準備期間ともいえます。そういった時期は、体調を整えることがとても大事です。

東洋医学でも、「よう」は次の季節に向けて体調を整える大事な期間だと考えられています。

五行説の「」と「胃腸」は関りがあるとされています。人間にとっての胃腸は、自然界での土壌です。栄養源を作り出し分け与えてくれる大事な役割をもち、カラダ全体を元気にすると考えられています。

梅雨シーズンの体調不良や暑さによる食事の偏りは、夏バテにつながります。ようは夏に向けての体力を充実させるための時期です。うしの日には元気な栄養を摂ることで夏バテ予防になります。

夏本番はこれからです。うなぎを食べてスタミナをつけ、夏を元気に過ごしていきましょう!

水毒の原因となる「湿」対策を

水毒の原因となる「湿」対策を水毒の原因となる「湿」対策を

この時期多い「湿気」は、わたしたちの体調に影響をおよぼし、体調不良の原因にもなっています。

漢方学では、人体に影響する湿気を「がい湿しつ」「ない湿しつ」の2つに分けています。「がい湿しつ」とは大気中の湿気のことで、「ない湿しつ」とは体内の水分のことです。

がい湿しつ」と「ない湿しつ」は無関係ではありません。

まず、健康な状態(ない湿しつが過剰でない)であれば「がい湿しつ」の影響はあまり受けません。

しかし「ない湿しつ」が多い人はがい湿しつに影響されやすく、すいどく体質(体内に水が停滞している状態)となり体調不良を起こします。

部屋の湿度でも体調不良は起こりますので、湿度計などを置くのもすいどく予防になります。

これからの季節、水分の摂りすぎで胃腸の働きが低下し、うまく機能しないことに気をつけなければいけません。

運動量や年齢などで違いますが、1日の水分補給の理想目安は2Lです。食事1日で1Lは摂れていますので、残りの1Lをこまめに摂るようにしましょう。

また、冷たい飲み物もすいどくの原因です。胃が急激に冷える飲み物は控えましょう。

これらを控えても体調不調が改善しなければ、すいどく体質改善剤の「れいさん」がオススメです。

れいさんは、雨や台風など低気圧が来る前の不調にとても有効です。頭痛・めまいなどの気象病(天気病)にも効果がありますよ。

「ちらし寿司」でお祝い気分

「ちらし寿司」でお祝い気分「ちらし寿司」でお祝い気分

6月18日は「持続可能な食文化の日」および「国際寿司の日」です。「国際寿司の日」は主に海外で祝われている記念日のようです。

寿司は「寿(ことぶき)」を「司(つかさどる)」という意味で縁起がいい料理です。

特別な日に寿司を食べる習慣が日本にあるのはこのためです。家でも手軽に作れる「ちらし寿司」は、見た目も華やかでお祝いで人気メニューの一つですね。

さて、「ちらし寿司」の始まりは1664年(慶安4年)の岡山県だといわれています。

当時、岡山県は大規模な洪水がありました。

いち早く災害から復旧するため、当時の藩主が「一汁一菜」の倹約令を出しました。汁物に副食一品以外は禁止という倹約令です。

庶民の生活は質素なものになり、もちろん高価なお寿司など食べることはできませんでした。

そんな中、考えられたのが「ちらし寿司」です。もちろん「ちらし寿司」も倹約令に違反する食べ物でしたが、藩主は領民が少しでも元気になればと黙認したそうです。

それから、災害の苦境に立たされた庶民の癒し料理となり愛されてきました。特別な日に「ちらし寿司」を食べお祝いなどをしていたのでしょう。

記念日にあやかって、河野先生がお昼にちらし寿司を作ってくれました。みんな笑顔で美味しそうに食べていました。

実はそんなちらし寿司、「厄除けの効果」があるらしく、身体を浄化し幸せを引き寄せるとされています。

気の巡りが悪くなるこの季節、家で「ちらし寿司」を作ってみるのはいかがですか? きっと家族全員が華やかなちらし寿司を見て笑顔になり元気になることだと思います。

和菓子を食べて「無病息災」

和菓子を食べて「無病息災」和菓子を食べて「無病息災」

6月16日は「和菓子の日」。和菓子を食べ「無病息災」「除災招福」を祈願する日です。

平安時代の6月16日、疫病よけと健康祈願のために菓子を供える「じょう」という行事が行われたといわれています。

明治時代になりこの慣習は少なくなりましたが、日本の食文化を継承するために昭和54年、全国和菓子協会が「和菓子の日」を制定しました。

和菓子にはカラダや脳のエネルギーとなる炭水化物(糖分)が含まれています。日常のストレスや疲れた時など、一口食べると心身の疲れが取れて元気が出ることでしょう。

また、和菓子は日本人の体質に合う自然の農作物で作られているので健康によいともいわれています。脂肪分も洋菓子より少ないので低カロリーです。

昔から日常の楽しみとして愛されてきた和菓子。大切な人への贈り物として使われてきた和菓子。

誰もが甘い和菓子を食べている瞬間は幸せな時間です。それは昔も今も変わらず、和菓子はみんなを笑顔で幸せにすることでしょう。

今日は和菓子を食べ、健康と幸せを願い笑顔で過ごしていきましょう。

今こそ「食育」について考えよう!

今こそ「食育」について考えよう!今こそ「食育」について考えよう!

6月は農林水産省が制定した「食育月間」です。

「食育」とは、毎日の食生活で精神や身体を元気にする知識を学ぼう、という考え方です。食べ物は色々な力を秘めていて、心身を元気にしてくれます。

現在では「食育」という言葉がよく使われていますが、実は2,000年前から同じような考え方がありました。

食育はかつて「しょくようじょう」といわれ、「食べ物が身体を左右し、日々の食べ物が最大の薬である」と医学書に記されています。

日々の食事の重要性から、その当時の一番偉い医者は「しょく」ともいわれていたほどです。

最近では、生活習慣病を予防する考え方が重要視されています。わたしたちは基本に戻り、「食育」を考えないといけません。

飽食の時代といわれる現代では、子どもから大人まで過食傾向により健康が脅かされています。「食」の重要性をもっと考えていかなければと感じます。

「小満」に負けない!

「小満」に負けない!「小満」に負けない!

2022年5月21日は、じゅうせっの「しょうまん」です。しょうまんとは、「あらゆる生物が大地に満ちる」という意味です。

気温が上昇するこの時期、わたしたちはイライラして情緒不安定になり、体調不良を引き起こしがちです。

さらに、湿気が多くなることで、皮膚病も悪化しやすくなります。

胃に水が溜まりやすくなる「ないていすい」という状態になると、胃は次第に「熱」を持ち始め、うまく外に排出できないまま皮膚に蓄積していき、皮膚炎を起こしやすくなります。

皮膚病がある方は胃を休めるために、暴飲暴食を控えましょう。

この時期にオススメの食材は「キュウリ」です。

キュウリは、薬膳学的に「利尿作用」を持ちます。利尿作用により胃の余分な水分を取り、ほてりをしずめることが期待できます。

漢方では「こうさん」がオススメです。

こうさんは、よう(シソの葉を乾燥させたもの)などが配合された、「気のめぐり」を改善する代表的な漢方薬です。

気になる方は、エソラ漢方薬本舗までお気軽にご相談ください。

雨が多い日は「香蘇散」

雨が多い日は「香蘇散」雨が多い日は「香蘇散」

この時期、雨の日が増えてモヤモヤした日々を過ごしていませんか?

さらに、数年にわたるコロナや海外の戦争など、世界規模で不安な情勢も続いています。

このような状態は、精神的・肉体的な影響が生じ、体調不良が起こりやすくなります。

当店への相談で増え続いているのが「不眠」「うつ」「気うつからの婦人科障害」です。

これらの症状がある方に服用していただきたいのが、約1,000年前からある伝統の漢方薬「こうさん」です。

こうさん」の名前は、構成成分のこうようが処方の骨格となっているため命名されました。

こうさん」をお湯に溶かして服用してみてください。生薬の香りを感じながら服用すると、スッと心が落ち着いてきませんか?

その昔、戦や疫病で気うつとなった人々は「こうさん」で治療していた、といわれています。

現代では、「こうさん」の臨床を始めた心療内科も出てきて、ほかの医薬品と併用しているケースもあります。

こうさん」は、気のめぐりを促して胃腸を整えます。

基本処方(合わせ服用推奨の漢方処方)のため、単体の服用より、ほかの医薬品と合わせて服用するほうが、より効果的。どんな処方とでも組み合わせられます。

こうさん」は、製品の末尾が「散」で終わる漢方薬です。「散」で終わる漢方薬は、原料をそのまま粉砕した散剤がおすすめです。

エソラ漢方薬本舗では、原末の「こうさん」を取り扱っております。気になる方はお気軽にご相談ください。

香り高い食べ物で「穀雨」を乗り切る

香り高い食べ物で「穀雨」を乗り切る香り高い食べ物で「穀雨」を乗り切る

2022年4月20日は、じゅうせっの「穀雨こくう」にあたります。

春が終わり、気温が急上昇し雨が多くなることが「穀雨こくう」の由来だといわれています。

雨が多いことで穀物にとっては恵みの季節となりますが、人間は体調を崩しやすくなります。

湿度が高くなると胃も湿気が多くなり、食欲不振になりやすくなります。すると、それにともないエネルギー(気)不足になり、急に痩せる方も増えてきます。

漢方の考えであるぎょうせつでは、「胃が弱る兆候は『よだれ』が就寝中に出る」とされています。朝起きたときによだれの形跡がある方は要注意です。

こんなときは、胃の漢方で調子をよくしましょう。元気エネルギーを巡らすことができます。

香りのよい「シソ」「セロリ」「三つ葉」などの食材を使うと、「気」の巡りがよくなり、落ち込みやすい日々も過ごしやすくなります。

エネルギーが不足傾向のときは、「山芋」「大豆」がおすすめです。

漢方薬の「こうさん」にも、香りのよい「こう」「よう(シソの葉)」「ちん(みかんの皮)」「しょうきょう」「かんぞう」が配合されています。

梅雨がきて、やがて厳しい夏がやってきます。毎日の体調管理に気をつけて過ごしていきましょう。

春は睡眠の質を上げよう

春は睡眠の質を上げよう春は睡眠の質を上げよう

春は睡眠の質が下がる季節。春になってからは「不眠症」や「睡眠障害」の相談が増えてきました。

眠っても眠っても昼間眠くなる方や、疲れているのに眠れない方など、さまざまな症状があります。

さて、睡眠で大事なのは、「質」だということをご存知ですか?

理想的な睡眠時間の目安は確かにありますが、8時間でも足りない方もいれば、3時間で大丈夫な方もいます。

江戸時代の儒学者である貝原かいばら益軒えきけんは、著書の『養生訓ようじょうくん』で、「睡眠欲は、食欲、性欲と同時にむさぼってはならず抑えるべき欲である」と書いています。さらに「睡眠を少なくすることが、養生の道であることを多くの人は知らない」とも。

わたしたちは、睡眠時間を多くとることが健康であるともいえません。睡眠の時間も大事ですが、より大事なのは睡眠の質です。

睡眠の質が悪い原因としては、夕食の食べ過ぎ、寝酒、寝る前のスマホなどが関係します。睡眠障害が気になる方は特に注意が必要です。

睡眠障害に効果的な漢方はたくさんあります。

中でも「体力や気力が消耗して、疲れ果ててるのに眠れない」という方におすすめしたいのが、「さんそうにんとう」。さんそうにんとうは睡眠の質が上がり、朝起きるのが楽になる漢方です。

睡眠の質が悪い方は、一度試してみてください。