マイコプラズマ肺炎が10年ぶりに流行しました。百日咳も多くなっています。また、風邪のこじれやアレルギーなど、咳の症状は増加傾向のようです。
咳症状を軽く考えてはいけません。免疫力や体力が落ちている人は、重症化すると命に関わることも。特にマイコプラズマ肺炎や百日咳は、毎年何人も命を落としている怖い病気です。
マイコプラズマ肺炎は咳が1日中出ますが、「歩く肺炎」といわれるくらい比較的元気なので、病気を見落とすことがあります。咳が止まらないことと発疹が出ることで、マイコプラズマ肺炎にようやく気付きます。重症化すると呼吸困難や亡くなることもあるので注意が必要です。
同じく百日咳も、激しい咳が特徴です。風邪のような症状で感染力が強いので、免疫力が落ちている人は命に関わることになる病気です。
これらの感染症は、基本、咳止め薬は効果がありません。気道の分泌物を出すために咳をするため、咳止めを服用することで悪化することもあります。
普通の風邪をはじめ、マイコプラズマ肺炎や百日咳などでできた気道の炎症や過敏な咳は、漢方薬が有効です。特に長引く咳にはおすすめです。
咳止め効果が高い生薬は麦門冬(ばくもんどう)で、いろいろな咳止めの処方に組み立てられています。なかでも「麦門冬湯(ばくもんどうとう)」は有名な処方ですが、幼児、肥満症、高熱、下痢をしている方には不向きで、該当する方は服用してはいけません。
麦門冬が配合されている漢方に「生脈散(しょうみゃくさん)」というものがあります。滋養強壮、肉体的疲労に効果がある処方です。

「生脈散」には人参(にんじん)・麦門冬・五味子(ごみし)が配合されています。これらの生薬が肺の機能を強くすることで、「気(生命エネルギー)」も強くなり、長期に治らない咳や慢性気管支炎などに効果があるとされています。
肺は生命エネルギーに関わる、大事な働きをする臓器です。なかなか止まらない咳が気になる場合は「生脈散」を服用してみてください。長期服用も可能です。

