風邪

「食べ過ぎ」は「風邪」のもと

「食べ過ぎ」は「風邪」のもと「食べ過ぎ」は「風邪」のもと

漢方の考えで、「胃腸」は生命エネルギーである「気」をつくる場所だといわれています。

食べ過ぎにより胃が消化に追われていると、「気」が作られずに「気虚ききょ」という状態になり、自然治癒力が低下して風邪にもかかりやすくなります。

※ 風邪になると食欲がおちるのは自然治癒力を上げるためだといわれています。

飲み会や食事会など暴飲暴食の可能性があるときは、前もって対策することで胃腸と風邪予防になります。

「食べ過ぎ」対策として、飲み会や食事会の前に「白湯」や、白湯に生姜を入れた「しょうが湯」を飲んで胃腸を温めておくといいでしょう。消化力を上げてくれますよ。

胃腸を丈夫にする漢方には、消化力をあげる生薬「山査子さんざし」「陳皮ちんぴ」などがあります。

山査子さんざし」は肉や脂が多いときの消化不良を改善する生薬です。消化を促進し胃腸を助けてくれます。

食文化が欧米化し肉食が増えたことで、最近は「山査子さんざし」が多く使われるようになりました。肉料理が多い食事をされる方におすすめです。

山査子さんざしが配合されてる漢方には「加味平胃散かみへいいさん」などが挙げられます。

陳皮ちんぴ」は、みかんの成熟した皮で、消化吸収機能を整えたり気の巡りをよくしてくれる生薬です。陳皮ちんぴは古ければ古いほど黒くなり、効果が増すとされています。

陳皮ちんぴが配合されてる漢方には「補中益気湯ほちゅうえっきとう」などが挙げられます。

まだまだこれから風邪は多くなります。胃腸の働きをよくして風邪予防をしていきましょう。

風邪をひいたら葛根湯

風邪をひいたら葛根湯風邪をひいたら葛根湯

今年は異常気象の原因となる「ラニーニャ現象」で寒くなる予想がでています。2011年以来、6年ぶりということで、たしかに6年前は厳しい寒さだった記憶があります。

寒さは、風邪をひきやすくさせます。免疫力は、体温を低下させることでその力も低くなり、寒さが人体の免疫力に影響を与えます。

さらに、寒さと乾燥が入ると、インフルエンザなどかかりやすくなります。乾燥すると、ウイルスなど空気中を浮遊しやすくなり、空気の乾燥で鼻や口などの粘膜も乾燥すると侵入を防ぐ機能が弱まり、感染しやすくなるのです。

この冬は、寒くなることを考え、寒さ対策や湿度対策をしていくのは重要です。

風邪をひいたら葛根湯かっこんとうの服用は効果があります。葛根湯かっこんとうは、長年、使われてきた風邪薬です。急性病の薬なので、体力がある人におすすめです。(私の経験上60歳までで体力のある方は大丈夫です。要相談)

病院の薬関係(どちらにしても、慢性病より急性病のほうを優先することは基本中の基本。しかし病気にもよりますので慢性病の方は担当医師と相談してください)・使用する期間などありますが、それは店頭またはお電話でもアドバイスいたしますので、お気軽にご相談くださいませ。

夏風邪にご注意を

夏風邪にご注意を夏風邪にご注意を

夏には様々な注意が必要です。

今回は「ヘルパンギーナ」「手足口病」「プール病」について。幼稚園児や学童に感染しやすく、まさにこの夏の時期が多くなります。菌とは違いウイルスの感染症なので、有効な薬はありません。

各症状として、「ヘルパンギーナ」は発熱や喉の痛み、同時に口の中に小さな水泡がでてきます。

「手足口病」も似たように、発熱や喉の痛み、水泡がでてきます。ヘルパンギーナとの違いは、口の中に水泡ができた後、手・足・または全身に水泡が広がっていきます。

「プール熱」は発熱や喉の痛み、目の充血・目ヤニやなどがでて、目の結膜からも感染します。この中でもプール熱は高熱がでるので、40度近い高熱の出る子もいます。

これらの感染症は、のどの痛みや水泡ができるので、食事や水分をとるのが難しくなり衰弱しやすいので注意が必要です。

対処療法しかないので、解熱剤のタイミングをしっかり相談しましょう。漢方での治療や予防も店頭で相談を受け付けております。お気軽にご相談ください。

空気の乾燥は皮膚病・風邪のもと

空気の乾燥は皮膚病・風邪のもと空気の乾燥は皮膚病・風邪のもと

この時期、寒くなると皮膚が乾燥してきませんか?それと同時に、咳・くしゃみも出やすくなります。

寒さの乾燥と暖房器具でより乾燥しやすくなり、皮膚の痒み・のどの乾燥で、皮膚病・風邪にもかかりやすくなります。

皮膚病は、乾燥してくると悪化します(アトピーも含む)。風邪・インフルエンザも、のどについたウイルスを排除できなくなりひきやすくなります。

保湿や加湿器も大事ですね。宮崎県内もインフルエンザ注意報が出ました。風邪の漢方治療・予防のことは、お気軽にお問い合わせください。

葛根湯配合の総合かぜ薬について

葛根湯配合の総合かぜ薬について葛根湯配合の総合かぜ薬について

お客様より、「葛根湯かっこんとうの配合された総合かぜ薬があるが、効果はあるのか」とのお問い合わせをいただきました。

葛根湯かっこんとうと総合かぜ薬(PL顆粒も含む)の併用により生じる副作用や相互作用については、まだ全てが分かっていないのが現状です。

かぜ薬の効果効能である解熱鎮痛(体温を下げる)成分が、葛根湯かっこんとうに認められている体温上昇作用「身体を温めて汗を出す(辛温解表)」を打ち消す可能性があると考えています。他の解熱鎮痛薬との併用も同様です。

風邪は一人ひとりにあったお薬を服用することが早く治る秘訣です。お気軽にご相談ください。

体力がない人の風邪について

体力がない人の風邪について体力がない人の風邪について

最近は宮崎県でも寒い日が続いていますね。皆さん、風邪などはひかれていないでしょうか?今回は、体力がない人の風邪についてお話します。

漢方ブームで、風邪をひいたときに「葛根湯かっこんとう」を服用される方が増えました。良いことだと思います。

多くの方が「風邪には葛根湯かっこんとう」と思いますでしょうが、いざ服用しても効果がない方がいらっしゃいます。なぜか。それは、その人の体質・症状に合っていないからです。

じつは、前提として「葛根湯かっこんとう」は抵抗力を持った体力がある人に効果的なんです。体力があって体格も良い方であれば、葛根湯かっこんとうは良いでしょう。

しかし、体力がなく痩せられた方で、悪寒と微熱、倦怠感がある方は「麻黄附子細辛湯まおうぶしさいしんとう」がおすすめです。「麻黄附子細辛湯まおうぶしさいしんとう」は抵抗力も体力も低い人に効果的です。

私の経験では70歳くらいの方からを目安に「葛根湯かっこんとう」より「麻黄附子細辛湯まおうぶしさいしんとう」が良いと思います。新陳代謝が衰え、冷えが強いときに用いる漢方薬です。

なお、「麻黄附子細辛湯まおうぶしさいしんとう」は高齢の方向けと言われることもありますが、必ずしもそうではありません。若年の方でも、その人の症状に合わせて服用されることをおすすめします。

風邪かな、と思ったらご相談ください。

体力がない方の風邪について

体力がない方の風邪について体力がない方の風邪について

12月に入り、ますます寒さが厳しくなってきました。

さて、風邪をひいたときに飲みたい薬に「葛根湯かっこんとう」はよく挙げられます。多くの場合、「風邪には葛根湯かっこんとう」と思われますでしょうが、いざ服用しても効果がない方がいらっしゃいます。

なぜか。それは、その人の体質・症状に合っていないからです。

体力があって、体格も良い方であれば、葛根湯かっこんとうがいいでしょう。しかし、体力がなく痩せ型で、悪寒と微熱・倦怠感がある方は「麻黄附子細辛湯まおうぶしさいしんとう」がおすすめですよ。新陳代謝が落ち、冷えが強いときに用いる風邪の漢方薬です。

風邪をひかれた方、その他カラダの不調が気になる方、お気軽にご相談ください。