この時期から悩まされる「水虫」「たむし」。日本の患者数は約1,000万人だといわれています。
水虫には虫という文字が入っていますが、原因は白癬菌(はくせんきん)という「カビ」です。人に感染するので、症状が出た方は注意が必要です。
症状が出る場所によって病名が異なり、シラクモ(頭部白癬)・たむし(体部白癬)・水虫(足白癬)・インキンタムシ(股部白癬)・爪水虫(爪白癬)などがあります。最近は、顎髭に生える白癬菌もあるようです。
白癬菌に感染すると、皮膚がひどい状況になり、強いかゆみが生じます。これは掻けば掻くほどかゆみが悪化し、進行していきます。
白癬菌はカビですので、湿った環境で繁殖しやすい特徴があります。皮膚の表面(角質部分)を好み、栄養源にして育ち、強いかゆみをともなう炎症を起こします。そして角質がはがれることで、分布域を広げます。
炎症作用が一定になるとカビは成長を休眠しますが、炎症が静まると成長を再開します。治ったと思ってもまた症状が出るのは、このためです。カビはしつこく再発するのです。
水虫の民間療法は多く存在します。ビワの葉を煎じた汁を患部につける、トウガラシやすりおろしニンニクを患部につける、酢に足を浸すなどが挙げられますが、どれも刺激が強そうなので注意が必要ですね。
さて、漢方にも「水虫」を改善するものがあるのをご存じですか?昔も「水虫」に悩まされた人が多く、水虫治療に有効とされる漢方が作られています。
江戸時代に処方された「十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)」「消風散(しょうふうさん)」は有名です。
「十味敗毒湯」は血管を拡張して血行を良くし、発汗・発散を促進して皮膚をきれいにします。

「消風散」は、ジュクジュクした皮膚病に使い、強いかゆみを抑える効果があります。

今は、「十味敗毒湯」をベースにした「荊防敗毒散(けいぼうはいどくさん)」という漢方も多く使われています。

今から、水虫・たむしが酷くなりやすい季節です。お悩みの方は、ぜひこれらの漢方をお試しください。

