桜と漢方の意外な関係

桜と漢方の意外な関係桜と漢方の意外な関係

春になり、もうすぐ綺麗な桜が咲きます。桜を使ったお菓子も楽しみの一つです。

桜の香りは心を癒やしてくれますよね。その正体は「クマリン」という物質で、リラックス効果による鎮静作用や睡眠効果などがあります。

さくら餅に使われる桜の葉には「クマリン」が多く含まれていますので、香りを楽しみながら食べてみてください。

さて、漢方で「桜」が生薬として使われるのはご存知ですか?

中国の書物の中にも「桜」の効果・効能は出てきますが、漢方にするのは日本独自の処方のようです。

桜の花・葉などは、肺機能を高めて喘息をやわらげる働きや、解毒効果などがあるとされています。

桜の漢方は「桜皮(おうひ)」という生薬で、ヤマザクラの樹皮から作られています。

桜皮

日本では「桜皮」は皮膚病・解熱・咳止めに使用されていました。皮膚薬の外用薬でも使われていたようです。

諸説ありますが、日本で皮膚病が多かったことから、昔からある皮膚病の漢方に「桜皮」を配合し、頑固な皮膚病に対応できる「十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)」という日本独自の漢方が誕生したといわれています。

十味敗毒湯

桜には花の美しさだけでなく、私たちの体まで健康にしてくれいたのですね。

春は「肝(かん)」に負担が出る季節。飲み過ぎに注意しながらお花見を楽しみましょう(ちなみに桜の花と葉は二日酔い効果もあるそうですよ!)。

エソラ漢方薬本舗 河野竜二

エソラ漢方薬本舗河野 竜二

創業60年の老舗相談漢方店 漢方薬剤師 高橋 修 先生に20年師事し、日本漢方薬漢方を学ぶ。これからの漢方についての講演、講師を経験(宮崎、熊本、福岡、広島、大阪、東京、神奈川、宮城、北海道)。学術講師、漢方薬研部代表、商品開発も手がけている。