現代人は水分を摂り過ぎている
水分の摂りすぎによるさまざまな弊害
健康のために、しっかりと水分を摂ることは必要です。体内の水分が不足すると、熱中症や心筋梗塞・脳梗塞など「血栓症」の病気のリスク要因となります。しかし水分の摂りすぎは身体にさまざまな害が起こります。
現代医学が「血液をサラサラにする」ために水分摂取を推奨しているのは、大前提として「排せつが十分できていること」があります。
水分過剰摂取で起こる「水毒」とは?
漢方では、不要となった水分が体内に溜まって悪さをすることを「水毒」といいます。
人間の身体は約60%~70%の水分でできていますが、細胞内に含むことができる水分量は、加齢とともに減少傾向にあります。
水分を多く摂り過ぎると、細胞内に水分が入りきらず、細胞間の細胞外液となります。これが増えるとむくみの原因になります。また、体内に水分が留まることで、血中のナトリウム濃度(塩分濃度)が低下します。
「水毒」になりやすい人の特徴
- 胃腸の働きが弱い方
- 更年期の方
- 冷え性の方
- 肥満体質の方
- 低血圧傾向の方
「水分」と「痛み」の関係性
体内に余分な「水」が存在すると、冷却水のごとく身体を冷やします。人間は冷えに弱いので、身体のすべての機能が低下し、痛みに変化させます。子どもが寝冷えすると下痢をして腹痛を起こすように、「冷え」と「水(水様便)」と「痛み」は関連しているのです。
また、心筋梗塞や脳梗塞は、明け方~午前9時までに多いとされています。このことを考えると、原因は体温・気温の低下と考えられます。水を冷やすと氷(塊)になるように、水の摂りすぎで身体を冷やすと血栓(塊)ができやすくなります。
よく「水分摂取で血栓を防げる」と聞きますが、あくまで「適度な水分摂取」の話であり、過剰な摂取は注意が必要です。
水毒が引き起こす症状・病気
- メニエール症候群
- 自律神経失調症
- 更年期障害
- リウマチ
- ノイローゼ
- アレルギー
- アトピー
- 高脂血症
- 糖尿病
- 高血圧
- 肝炎
- 胆石
- 動悸
- 不整脈
- 狭心症
- 胃下垂
- 肥満
- めまい
- 近視
- 緑内障
- むくみ
- 二重あご
- 腎炎
- 膀胱炎
- 頻尿
- 神経質
- 不眠
- 二日酔い
- 水虫
- がん
- 膠原病(こうげんびょう)
身体に関わる水分の疑問と原因状態について
水分摂取を減らすことで「みずみずしい肌」や「髪のつや」は失われませんか?
いいえ。水分を摂ったから、肌や髪が潤いを持つわけではありません。
乾燥肌の方は、細胞内液に水分がいかず細胞外液の方に溜まっています。水分は、この細胞内液を保持するために摂らないと意味がありません。いくら水分を多量に飲んでも胃袋や腸内に溜まって血液の方に吸収されず細胞にも送り届けられません。
汗かきの人(異常な量の汗)は、何が原因なのでしょうか?
体内に余分な水分があるため、たくさんの汗が出るのです。運動をして汗をかくのは普通のことです。しかし何もしてないときや、食事をしただけで大汗をかく人は、体内の水分を調整しようと水分を捨てて身体を温めようとする反応が起きているためです。
尿の質(色・におい・泡立ち方)はどんな状態がいいですか?
尿は色が濃いほど、きちんと老廃物がでている証拠です。尿が透明などの状態は、身体から十分に老廃物が出てないことを示しています。
甘いにおいがするなら糖尿病を疑い、泡立つならタンパク質が混じっている可能性があります。
夏だから「水分を多く摂ること」が必要ですよね?
屋外や、蒸し暑い場所で過ごす場合は、こまめな水分補給が大事です。しかし、冷房の中でよく過ごす方は、夏だからと多く水分を摂る必要はありません。
脱水症状を起こすと、まず尿が出なくなり、唇の渇き、のどの渇きを感じます。身体は余分なものしか外に出さないので、尿が出ている間は脱水症状は起きず水分を減らしても心配はありません(持病がある方は別です)。
水太りの特徴
水太りにはいくつかの特徴があります。体重以上に「下半身・下腹が出ている」「下あごがふくらんでいる」「お腹が冷たい」「足がむくみやすい」などです。
舌が大きくふくらんで歯型のギザギザがついているのも水分が多い証拠です。
Kawano Cooking
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