漢方で美肌を目指す

潤いのあるみずみずしいお肌は誰もが憧れますよね。
皆さんは、みずみずしいお肌を保てていますか?お肌がカサカサと乾燥していると、実年齢よりも老けて見えてしまいます。
肌の質は体の内部から作り出されます。今回は、エソラ漢方薬本舗が取り扱っている漢方のなかでも、美肌に効果的なものを紹介します。
漢方で、内側から美肌を目指しましょう!
毛穴のお悩みに
竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)
「竜胆瀉肝湯」は、本来は腎臓改善の漢方ですが、こもった熱を冷ます「竜胆(りゅうたん)」と、毛穴の詰まりによる炎症を防ぐ「甘草(かんぞう)」といった生薬で構成されており、体を潤す作用もあります。

たるみのお悩みに
十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)
たるみの主な原因は、胃腸の機能低下によるもの。肌に栄養が行き渡らなくなり、たるみへとつながるのです。「十全大補湯」は血を補い、胃腸機能を高め、ハリ・たるみ・敏感肌を改善します。

シミやクマのお悩みに
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
血液と血の巡りが関係しているシミ。年齢とともに「肝(かん)」と「腎(じん)」の働きが悪くなり、シミやクマができていきます。「桂枝茯苓丸」は、「瘀血(おけつ・汚れた血)」を取ることで血の巡りを良くし、改善します。

ニキビのお悩みに
清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)
「清上防風湯」は、皮膚の表面に現れた膿のような脂の塊と、炎症を起こしたニキビ周辺にこもっている余分な熱を外に出すことで改善する漢方です。背中のニキビにも効果的です。

美肌の大敵!大人ニキビはできる場所で原因が違います

「肌は内臓の鏡」といわれており、体調不良や寝不足が続くとニキビや吹き出物となって肌に表れます。
特に大人ニキビは思春期ニキビに比べると治りにくく、痕も残りやすいので、気をつけないと美肌から大きく離れてしまいます。
ニキビは体の弱っている部分によって、できる場所が違ってきます。
あなたはどの部分にニキビができやすいですか?原因ごとにおすすめの食材も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
当店では、ニキビを防ぐ漢方もご用意しています。
鼻や額(Tゾーン)のニキビ
肺(はい)に注意!
呼吸機能に負担がかかっています。皮脂が過剰に分泌している場合や乾燥肌気味の場合もこの部分にできやすいです。
おすすめの食材
豆腐・ゴーヤ・大根
ほおや口の周りのニキビ
脾(ひ)に注意!
消化器官に負担がかかっています。腸機能の低下による便秘や食生活の乱れなども、原因の一つです。
おすすめの食材
トマト・アロエ・玄米
首やあご、鼻の下のニキビ
腎(じん)に注意!
生殖機能に負担がかかっています。女性ホルモンのバランスが乱れるとできます。生理前に多くなる減少です。
おすすめの食材
セロリ・レモン・グレープフルーツ
生え際・こめかみのニキビ
肝(かん)に注意!
イライラ・我慢など、情緒に不安がかかっています。髪の毛の刺激や洗顔・保湿不足も原因となります。
おすすめの食材
ひじき・わかめ・はまぐり
唇で分かる、あなたの健康

みなさん、唇の色を気にした事はありますか?
中医学では、「脾胃(ひい)は肌肉をつかさどり、その華は唇に開く」といわれています。胃腸・脾臓(ひぞう)などの消化器は、肌や筋肉の状態をコントロールするので、「胃腸や脾臓などの消化器の状態は唇に表れやすい」という意味です。
まずは、自分の唇の色をチェックしてみてください。白い・赤っぽい・紫色…など、人によって違ってきます。
唇の色は病と大きく関わりを持っています。少しでもあれ?と思ったら、まずはご相談ください。
唇が赤い
疲労・胃腸トラブル
透明感のあるピンク色なら、健康的な証拠です。しかし、全体的に深紅の場合は胃腸・肝臓が良くないか、体に熱がこもっていることが多いといえます。風邪をひいたときにも赤くなることがあります。
唇が黒っぽい
肝臓・腎臓機能の低下
唇が黒っぽく乾燥していたら、肝臓や腎臓の機能が低下しており、大病をしやすい状態にあります。
唇が青紫
瘀血・心臓や肺の病気
「瘀血(おけつ・汚れた血液)」によるものが多いといわれています。血液の流れが悪くなっているため、心臓や血管の急性の病気をしやすいと考えます。また、肺にトラブルがある場合も酸素の供給がスムーズにいかなくなり、青紫になります。
唇が白い
貧血状態
血流が悪く、血液が唇まで届いていない状態です。貧血の状態にあり、胃腸が弱くなっていることが多いといえます。上唇だけが白い場合は、下痢や腹痛で大腸が弱くなっています。
あとがき
エソラ漢方薬本舗の河野です。今年は格別に残暑が厳しいようですが、お元気にお過ごしですか?
この時期は日差しが強く、気温も高いので皮脂と汗は酸化し、皮膚のトラブルが多くなります。冷房による肌トラブルや、紫外線からのダメージも今の時期です。
今回は、肌トラブルにおすすめの漢方を紹介したいと思います。
