漢方ダイエットの効果的な方法
東洋医学による肥満の原因は「4タイプ」あります。
効果的な痩せ方をするためにも自分のタイプを理解し、生活習慣を改善することが重要です。
痰湿タイプ
痰湿(たんしつ)タイプは、暴飲暴食で消化しきらず体内に食べ物が停滞し、代謝が下がる結果、脂肪が増える体質です。
胃腸の働きを低下させ、血圧や血糖、コレステロールなどの数値に影響を及ぼします。
改善策
食事の量を減らし、脂っこいものや味の濃いもの、お菓子などの高カロリーな食品を控え、適度な運動習慣をつけるとよいでしょう。
加味平胃散
加味平胃散(かみひらいさん)は、食滞(しょくたい)を取り除く「平胃散」に、消化促進の3つの生薬を加えた処方です。胃腸の働きを正常に戻し、消化を助けます。
脾虚タイプ
脾虚(ひきょ)タイプは、食べていないのに太る特徴があり、水太りのようなぽちゃぽちゃした体型でむくみのような太り方をします。
胃腸虚弱が起こす肥満で、先天的に消化器系の機能が低く、筋肉が付きにくい特徴があります。
このタイプの方は消化・吸収をしにくく、体内の栄養を「作る・運ぶ」のが苦手です。そのため締まりのない水太りのような見た目になります。
改善策
冷たいものを避け、消化器系の働きを補う作用の食材(豆類・イモ類・根菜類など)を積極的に摂りましょう。先天的な胃腸虚弱はストレスにも弱いので、ストレスケアもするといいでしょう。
九味檳榔湯
九味檳榔湯(くみびんろうとう)は、浮腫や倦怠感を感じやすい方向けの漢方です。全身の水分代謝を高める働きがあります。
- 朝には顔が、夕方には足がむくむ人。
- 排泄機能が弱く、毒素を溜め込みやすい人。
- インスタント食品やスナック菓子が好きな人。
- 下半身が気になる人。
- 偏食気味の人。
臓毒証タイプ
臓毒証(ぞうどくしょう)タイプは体型がガッチリした人が多く、便秘がちなのに食欲が止まらずどんどん太ってしまう体質です。
食べたものの排便ができず、熱となり身体に溜まり続けます。それでも食欲が止まらずどんどん太ります。
改善策
食欲が旺盛な胃の熱を冷ますことや、便秘の改善が大事になります。
通導散
通導散(つうどうさん)は、「便秘なのに食欲が旺盛で、なかなか痩せない女性」の肥満症に効果があります。婦人科疾患や循環器疾患にも応用でき、頭痛・肩こり・生理痛などの改善にも。「防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)」と併用するとさらに効果的です。
肝鬱・気鬱タイプ
肝鬱(かんうつ)・気鬱(きうつ)タイプは、過食気味または拒食気味で、お腹にガスが溜まる傾向があります。
「肝(かん)」はストレスで機能を悪くすることがあり、拒食や過食を引き起こします。ストレス性の過食肥満は肝鬱・気鬱が原因の場合が多い傾向です。
改善策
ストレスを緩和することがとても大事です。大きな声を出したり、汗をかくような運動をすると「肝」にいい影響を与えます。
抑肝散陳皮半夏
抑肝散陳皮半夏(よくかんさんちんぴはんげ)は、ストレスがうまく発散できず仕事前などに頭痛や腹痛が表れる方に。自律神経の失調をともなう状態の方にもおすすめです。
加味逍遙散
加味逍遙散(かみしょうようさん)は、血の流れを改善し、ホルモンバランスや生理周期を整えます。特に子宮の働きを促すなどの効果が期待できます。
漢方で改善する、気になる「顔・手・脚」の「むくみ」
身体に溜まった余分な「水」を流す漢方は「五苓散(ごれいさん)」が有名ですが、ほかにも身体の症状に合ったおすすめの漢方をご紹介します。
顔のむくみ
ストレスや寝不足が続くことが原因で、顔がむくむことがあります。
月経前にむくみを起こしやすい方には、「血」を補いながらめぐりをよくして水分バランスを整える「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」が効果的です。
手のむくみ
水分の摂りすぎで水分が腸で吸収されず、手や指に溜まってむくみとしてあらわれます。
血を補ってめぐりをよくする「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」などが効果的です。
脚のむくみ
運動不足や筋肉量の少なさが大きな原因となります。
脚がむくみやすい方には、水分代謝をよくして体に溜まった「水」を排出する「防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)」が効果的です。
Kawano Cooking
ふたば茶 de エリマヨ
エリンギの香ばしさと、ふたば茶マヨソースが合います。卵の卵白は衣に、卵黄はあとでかけることで、色どりも完璧なエリンギマヨです。もう一品ほしいときに作ってみてください。
エソラ漢方 河野
