腸活
腸は栄養や水分を吸収するだけではありません。腸を整えることで、肌の状態や精神的負担軽減、免疫力などの改善ができます。肥満症にも大きく関係しています。
免疫細胞の約70%が腸に集中し、その免疫細胞がコントロールしています。免疫力やアレルギー改善には、腸内環境をよくすることで完治できるものです。
さらに腸の内臓感覚により精神状態がかわる「第2の脳」ともいわれています。便秘傾向の人は、腸内に便がたまりすぎると「腐敗」し、腐敗したものが腸壁から吸収されさまざまな病気を引き起こしていきます。
腸内環境を整え、心も身体も元気な腸活を始めていきましょう。
1. 腸活をはじめよう
大腸は1.5mあります。飲食物は、まずは小腸で吸収し、次に大腸で水分を吸収して便を蓄積します。直腸内に便が多くなると脳に信号が伝わり、便をするように命令します。
一番いい時間帯の排便は朝です。そのため朝食は大事になります。朝起きたとき、コップ1杯の水を飲むのも排便習慣によいでしょう。
お腹にガスが溜まりやすい方は、食物繊維を多く摂ることでガスの発生を抑えられます。特に水溶性食物繊維は水分の保持する力が多く、乳酸菌の餌にもなり整腸作用があるのでおすすめです。
便秘の種類
4日以上排便がなく、3ヶ月この状態が続くことを慢性便秘といいます。原因は腸の機能性の問題ですが、病気や薬の影響も考えられます。
最近は高齢者の便秘が増えています。これは加齢による大腸運動の低下が原因です。大腸の機能は運動不足や食物繊維不足でも原因になります。
弛緩性(しかんせい)便秘
大腸での内容物を運ぶ力がなく水分が少なくなり硬い便になります。
痙攣性(けいれんせい)便秘
自律神経の影響により、大腸の通過障害が起こる便秘です。
直腸性(ちょくちょうせい)便秘
便を我慢する習慣で、便意が起こらなくなる便秘です。
こんな方は腸が不調かも!
- 目の下にクマがある
- 便秘気味だ
- 体調を崩しやすい
- 精神的につらい
理想的な便は、1日1回、80%の水分を含み、臭いのきつくないバナナ状の黄褐色の便です。
便秘はときとして大腸がんのリスクを高めるなど、命に関わることも。手遅れになる前に今対策を始めましょう!
2. 腸内環境をよくする発酵食品
毎日の腸を元気にするためには、食生活がとても重要になります。その中でも特に大事なのは発酵食品です。
発酵食品は微生物により食物が分解され腸内環境にいい食物に変化していきます。醤油・味噌・納豆など日本は昔から、健康を保つために良い発酵食品に恵まれています。
発酵食品には、腸内の腐敗物質を抑制することで腸内環境がよくなり免疫力も高くなります。
代表的な発酵菌
乳酸菌
悪玉菌を抑制し、腸の免疫をあげてくれます。
- キムチ
- ヨーグルト
- 味噌
- 納豆
- ぬか漬け
麹菌
甘酒などが代表的。豊富なアミノ酸とビタミンを含み、腸の代謝をあげてくれます。
酢酸菌
酢を作るのに必要な菌です。クエン酸を多く含み便秘を解消する働きがあります。
3. 健康食品酵素で腸を元気にする
人間に働いている酵素は、現在分かっているだけで5000種類以上あり、約3000種類は腸内細菌の働きによるものです。あとは食物として、外から取り入れる必要があります。
毒素や老廃物を除去する働きに、酵素はとても大事になります。肉や脂質など消化に負担がかかる食べ物、食品添加物、農薬などは消化に大量の酵素が必要になります。
最近多い加工食品には「酵素」はほとんど含まれていません。酵素が含まれる食物は、自然のまま新鮮であることが条件です。酵素は熱に弱いので、刺身や野菜サラダがおすすめです。
現在は、健康食品の酵素商品も多く販売していますので手軽に服用できます。
冷たい牛乳でお腹がゆるくなる理由
もともと牛乳に限らず、冷たい飲み物は胃腸が冷えることで血行が悪くなり、消化機能が落ちてしまいます。それに加え、牛乳には「乳糖」が含まれています。乳糖を分解する酵素が少ない(乳糖不耐症)と、お腹をゆるくしてしまう原因になります。
牛乳を飲む機会が減ると、分解する酵素がだんだん少なくなるため、お腹がゆるくなります。そんなときは温めて牛乳を飲むとよいでしょう。温めることで腸の働きが活発になり、乳糖を分解する酵素が増えてお腹がゆるくなることがありません。
低脂肪牛乳は、普通の牛乳より「乳糖」が多くなります。乳糖を分解する力がない方は、普通の牛乳のほうがいいかもしれません。油っこい料理を食べて下痢するような方は、低脂肪牛乳を飲むと胃腸の負担が軽くなることがあります。
ぜひ自分に合う牛乳を見つけてください。
腸を元気にする運動
仰向け腹式呼吸
腸官を刺激することで、スムーズな便がでます。
膝抱え
胸に膝を引き上げるほど腹筋が強く働くので、腹筋の少ない女性や高齢者の方はおススメです。
体幹ねじり
下腹部に力を入れるトレーニングは、「いきむ」練習になり腹筋を自然に鍛え排便習慣に役に立ちます。
座ってから腹式呼吸
下腹部に力を入れるトレーニングは、「いきむ」練習になり腹筋を自然に鍛え排便習慣に役に立ちます。
お腹のマッサージ
おへその周囲を時計回りに「の」の字を書くようにゆっくりとマッサージします。腸に沿ってなぞることで腸に刺激を与え、便意を促し便の移動がスムーズになります。
甘草の歴史
甘草(かんぞう・グリチルリチン)は2000年前から東洋・西洋ともに治療に使っていた生薬です。
中国の古典「神農本草経(しんのうほんぞうきょう)」には、「甘草の味は甘く、五臓六腑の寒熱邪気を除き、筋骨を堅くし肌肉を生長させ、力を倍加し創傷や足の腫れる病気によい。また解毒効果があり長期に服用すれば身体を軽快にし寿命を延ばす」と記録されています。
河野竜二の道くさ日記
水という資源
1. 限られた水資源
わたしたちの生活の中で使える水は、わずか0.01%しかないのをご存知ですか?地球上に存在する水の、97.5%が海水です。残りの2.5%は川や地下水などの淡水です。その2.5%のうち1.7%が北極・南極の氷、0.79%が地下水です。わたしたちが使える水は、たったの0.01%です。
2. 生活に欠かせない水
昔は水の確保は難しく、とても大事に使われていました。常に水路や川は整備が必要で、川が濁ったり氾濫しないよう、村人が大切にしていました。
3. 整備された溜池
宮崎県の山奥にある西都の三納地区。周りは大きな田園風景が広がり農業が盛んで、たくさんの小川があり水に恵まれた地域です。水は透きとおり小魚が目で確認できるくらい、気持ちよく泳いでいます。綺麗に整備されているので大切な生活用水で使われていることだと思います。
