湯と健康
知っておきたい、医学的に正しい入浴法
湯船に毎日浸かる人は幸福になる?
お風呂は身体が綺麗になるだけでなく、心もリフレッシュする効果があります。その成果から、お風呂は幸福度を高める効果が期待されています。
研究チームが6000人の住民を対象に行った調査で「毎日お風呂に入る人」は「毎日お風呂に入らない人」に比べて幸福度が10ポイント高いという結果が出ました。さらに「湯船に浸かる人」と「シャワーだけの人」との比較では「湯船に浸かる人」の方が幸福度が12ポイント高いという結果がでました。
健康効果が得られる「最高の入浴法」
湯の温度 40℃
入浴して、15分で体温は1℃上昇します。体力回復や病気の予防にもなります。40℃前後の入浴は、15分ぐらいで上がるのが目安です。
湯の温度 41℃
副交感神経が作用し、リラックス状態になります。血圧は下がり脈拍も安定し、内臓の働きもよくなり、心地よい眠気がきます。
湯の温度 42℃
日本人が、もっとも気持ちいいと感じる水温は42℃だといわれています。しかし、42℃以上になると人間の身体は交感神経が高ぶり、血圧上昇や脈拍促進、内臓の過剰な働きにより負荷がかかり、寝付きも悪くなってしまいます。顔が汗ばんできたら十分温まったサイン。10分以内の入浴にしましょう。
入浴で得られる主な効果
水圧効果
水圧で、全身のマッサージ効果を生み、浮腫取りの効果もあります。脚には全血液量の1/3が集まるため、「第二の心臓」といわれています。入浴すると水圧で血管が細くなり、血液が心臓にむけて押し上げられます。下肢の静脈の流れがよくなり、血液やリンパの循環もよくなります。
温熱効果
身体が温まって血行がよくなり、酸素や栄養を含んだ血液が全身にかけめぐり、古い血液がサラサラになる効果が期待できます。また、入浴が疲労回復につながるのは、疲労物質である「乳酸」が排出されるためです。
浮力効果
お風呂に浸かっているときの体重は約1/10(体重50kgの方であれば、お風呂の中では5kg)。全身を支えていた関節や筋肉の緊張がほぐれてリラックス効果が生まれます。また、身体がリラックスすると、脳波もリラックス状態になります。
清浄効果
シャワーだけでは洗浄効果は低くなります。温かいお湯に浸かることで毛穴が開き、汚れや皮脂を流れ出させる効果があります。
蒸気や香りの効果
蒸気が鼻やのどに湿り気を与えることで、免疫力の低下を防ぎます。また、好きな香りのアロマオイルなどを垂らせば浴室内に香りが充満し、自律神経の調整にも役立ちます。
粘性・抵抗性効果
水中でゆっくりとした運動やストレッチを行うと、筋肉に刺激を与えることができます。
開放・密室効果
1人でお風呂に浸かる時間は、心と体が開放的になる究極のリラックス空間です。ストレス解消が期待できます。
温泉の効果
温泉の成分を皮膚から吸収することで効果が得られます。各温泉地の風呂は、もっとも気持ち良いと感じる42℃に設定されていることが多いそうです。
昔から「湯治(とうじ)」の名にあるとおり、民間治療として温泉は使用されていました。
温泉成分は皮膚をとおして体内に吸収されます。温泉の成分が皮膚に付着しているあいだ、効果が持続しています。温泉は人間の健康と関わりがあり、温泉の刺激は自然治癒力が増し、回復させる不思議な力が期待できるでしょう。
温泉の三養
- 休養:安静により、疲労・病気の回復
- 保養:健康を保つ
- 療養:病気を治療する
身体の体温が1~2℃変わるだけで、体調は大きく変わります。入浴はその手助けをしてくれるのです。人間の体温が1℃下がると基礎代謝や免疫機能も下がり、さまざまな病気になりやすくなります。
お風呂あがり✕ビール
入浴で失われる水分は800mLといわれています。ビールは利尿効果があるため、脱水症状を起こすこともあり危険です。
風邪をひいたとき✕お風呂
38℃以下の熱であれば、40℃のお風呂で回復が早まる効果があります。体温が上昇することで免疫機能が上がり、蒸気や鼻や喉の粘膜についたウイルスを弱らせ、症状を緩和させることができます。
寒い季節におすすめの入浴剤
マグマオンセン 別府海地
大分別府市にある別府海地獄温泉。今から1200年前に鶴見岳噴火とともにできた熱泉です。
毎年多くの方から観光客が押し寄せる人気温泉地。海地獄の名は、水面が海のようなコバルトブルーに見えることから名がつけられました。泉質は酸性、水面が青く美しく見えるのは温泉成分に「硫酸鉄」を多く溶解しているためです。しかし、その泉質を堪能しようとしても温度は約98℃もあるため入浴することはできません。
1973年に別府海地獄のお湯を粉末化し香料等を配合したのが「マグマオンセン別府(海地獄)」です。薬局・薬店で温泉治療でよく売れている商品です。自宅にいながら温泉に浸かってる感覚です。ぜひお試しください。
風邪・インフルエンザシーズン本格化
外国の友人に、「どうして日本人は、風邪やインフルエンザで病院に行くのか?」と、聞かれたことがあります。現在、風邪やインフルエンザを治す薬はありません。外国と日本の医療を比べると、日本は医療に守られているため、保険医療で、風邪の症状にたくさんの薬が処方されますが、対処療法では、風邪の症状を抑えるだけで、治すことはできません。
漢方の考え方は…
- 風邪をひいたのはウイルスのせいではなく「自分が風邪に負けた」こと。
- 風邪のウイルスは場所関係なく私達の生活する中の「どこにでもいる」。
- 自分自身が、「風邪をひきやすい体質」だったこと。
漢方医学で診る治療
漢方での考え方は体質改善であり、風邪の予防や、本来の風邪の治し方に着目します。なぜ風邪をひいたのかを考え、ウイルス・細菌は「冷えを好み、熱に弱い」という性質があることを忘れてはいけません。簡単に解熱剤を使うことは、ウイルスや細菌にとって好都合の環境となり増殖していきます。
大事なのは、原因である冷えや疲れを取り、体質を強化して風邪を取り除く力をつけることです。
漢方には、体力・症状にあわせて、冷えや疲れの原因を取り除くものがたくさんあります。風邪に対し、負けない身体作りをして乗り越えていきましょう。
ミタハダクリーム豆知識
肌の免疫力は肌の美しさ
ミカタクリームの配合成分「LPS」は、肌を健やかにする「免疫ビタミン」として、今話題の成分です。
お肌の老廃物を除去する、
- クリアランス(美白)
- 傷ついた組織を修復するヒーリング(肌荒れ改善)
- 細胞増殖を促進するアンチエイジング(はり・つや)
などが期待されます。
お肌の弱い赤ちゃんでも安心の成分です。現在、アトピー皮膚炎や皮膚の角質保護で活躍してます。
河野竜二の道くさ日記
宮崎県最大の島で「島の宝100景」にも選ばれた「島野浦島(しまのうらしま)」。昔は「イワシが舞う島」といわれ、数多くの釣り人が集まる人気スポットです。約900人が暮らしており、島の多くは水産業をしています。
宮崎北部の延岡から沖合6kmで到着。小さなフェリーがでています。島の方々は、皆優しくよく話しかけてくれます。ここは、スーパー・公園・広場・トイレもあり、観光には最適な島です。捕れる魚のよさから、大手居酒屋など買い付けや注文が多いようです。海は透きとおり、魚の楽園でもある島野浦島。釣りはもちろん、スキューバダイビング・山登りなど色々な体験ができます。
ここは、時が過ぎることも忘れてしまう素敵な島でした。民泊もできるということなので、今度は泊まりで行きたいと思います。
