風邪・インフルエンザ注意報
「風邪は万病のもと」といいます。風邪の治し方が悪かったり長引いたりすると、慢性病になり病状が悪化します。
風邪をきちんと対処できるようになると、千の病気に対する力があるともいわれています。インフルエンザはウイルスが強いため、長引くと身体のダメージが大きくなります。
これから、本格的に風邪やインフルエンザが増えていきます。きちんと対処できるようにしましょう。
1. 知っておかないといけないこと
外国と日本の医療を比べると、日本は医療に守られています。そのため、保健医療で風邪の症状にたくさんの薬が処方されます。しかし、対処療法では風邪の症状を抑えるだけで、治すわけではありません。
ウイルスや菌はどこにでもいます。風邪・インフルエンザに感染した原因は、自分が風邪・インフルエンザに負けた。つまり、風邪をひきやすい体質だったということです。
漢方学では、治療は体質改善におくということになります。それが最大の予防であり、本来の治療になるという考え方です。
2. なぜ風邪をひくの?
今の日本の医学では、ウイルスに感染して、インフルエンザや風邪をひくとされています。一方漢方では、「冷えに身体が傷つけられたために、風邪をひく」と考えています。
ウイルス・細菌は、「冷えを好み、熱に弱い」という性質があります。身体が疲れてきて冷えると、ウイルスや細菌には好都合の環境となり、増殖していきます。増殖すると、自分の身体はウイルス・細菌を追い出そうとします。熱でウイルス・細菌の活動を低下させ、鼻水・くしゃみ・咳で体外に追い出すのです。
熱が高いとき、解熱剤を使えば熱が下がり楽になります。抗ヒスタミン剤・鎮咳剤などで、鼻水・咳を止めることができます。しかし、身体の冷えを取らずに症状だけを抑えると、ウイルス・細菌の活動しやすい環境となり、より重篤な病気になる恐れがあります。
ここ数年風邪をひいたことない、という方は要注意。ある程度の年齢になると風邪をひいても熱を出す力が弱くなっていることがあるので、インフルエンザが重症化する可能性があります。
風邪・インフルエンザに葛根湯を!
残念ながら、今の医学にウイルスを殺す効果的な薬はありません。抗生剤は細菌を殺す作用はありますが、ウイルスには効果ありません。漢方で大事なのは、原因である冷えを取り除くことです。
漢方には、体力・症状にあわせて、原因の冷えを取り除き、風邪に対抗する免疫を高める薬があります。代表的な葛根湯は、子どもから大人まで幅広く使えます。
漢方は、自分の免疫機能で風邪を改善していきます。風邪薬に入っている解熱剤と漢方は相性が悪いと考えられています。解熱剤は熱を下げる薬ですが、漢方は熱を利用し免疫をあげて風邪をよくする薬です。
3. 熱がでたら「赤い熱」と「青い熱」で判断する
赤い熱
顔や身体が火照り、全身や唇が真赤になる熱は、安心できる熱です。ウイルスを退治しようと、身体が熱に対抗している証拠です。
きちんと対処したら、血管を拡げて体内の熱を外に出し、自然と体温が下がることでしょう。
青い熱
熱があるのに顔や唇が青ざめている場合は、自分で体温の調節ができず、体力が弱くなっている状態です。必ず病院で受診しましょう。
4. 油断は禁物。対策はしっかりしましょう
わたしたちが子どものころは、学校でインフルエンザの集団予防接種がありました。しかし、毎年インフルエンザは流行しました。今は、自己負担・自己責任で、ご希望の方だけ接種しているのが現状です。現在でもインフルエンザは流行します。
「わたしは予防接種したから大丈夫」と安心されている方をよくみかけます。インフルエンザワクチンは、約130種類のインフルエンザウイルスの中から、過去に流行した3種類を選んで作っています。毎年インフルエンザウイルスは変化します。よって、ワクチンと型が完全に合致することは大変難しいことです。
5. 風邪のひき始め、インフルエンザが気になる方へ
板藍根
漢方の「板藍根(ばんらんこん)」は、数千年前より薬として愛用されています。ウイルス性の風邪やインフルエンザの予防、発熱やのどの痛みなどの症状に、お茶代わりやうがい薬として用いられています。中国では、冬の健康維持を目的に、学校を始め多くの施設でも使用されています。
板藍根のインフルエンザに対する作用は日本でも研究されており、抗インフルエンザ活性が期待されています。
今後も季節性インフルエンザが流行することが懸念されます。板藍根は、風邪やインフルエンザが気になる方への生薬です。子供や妊娠している人でも服用できます。
※ 完全に風邪やインフルエンザを予防されるものではありません。個人差はありますので、日々の健康管理をしっかりしていきましょう。
風邪のときにオススメ 元気ごはん
風邪のときの食事は、とても気をつかうものです。基本的に消化のよいものにしましょう。
今回は風邪のときにオススメの食事を紹介します。何を食べていいか分からないときは参考にしてくださいね。
基本
定番は「おかゆ」です。ごはんより柔らかいのでとてもよいといえます。梅干やネギなどを入れるとさらによいでしょう。梅干やネギは、風邪で弱った身体の回復を早めます。
食欲があるとき
「うどん」などは、消化不良を起こしやすいので、食欲がある初期段階の風邪のときに食べましょう。
痰・鼻詰まりに
痰や鼻詰まりがきになるときは身体を温めるものを摂りましょう。ニンニクやショウガは身体を温めます。卵酒は、卵白に含まれるリゾチームが痰や鼻づまりを軽減してくれます。もちろんお酒なので身体も温めてくれます。
咳・痰に
大根は、肺の熱もとれる食べ物です。咳や痰などが止まらないときによい食材です。
オススメのドリンク・果物
柚子に蜂蜜を混ぜた飲み物は、風邪によい飲み物です。果物は、ビタミン豊富なイチゴ・ミカンなどがおすすめです。
七美茶に「センノシド」は含まれていません
七美茶(ななみちゃ)には下剤成分が含まれているの?と聞かれることがあります。いいえ、七美茶には下剤成分の「センノシド」は含まれていません。
まず、ゴールデンキャンドルとセンナは違います。センナの果実や葉等は「センノシド」という下剤が含まれているため医薬品になり、病院や薬店で販売されていて、食品に利用することができません。
ゴールデンキャンドルは食品としての扱いとなり、お腹をこわしたり腹痛になることはありません。水溶性植物繊維ですので、大量に摂取すれば多少ゆるくなる傾向はあります。
国民生活センターで、ゴールデンキャンドル原料でセンナ成分(センノシド)が含まれている商品が掲載されています。気になる方はご購入前にご確認ください。
七美茶は、成分分析センターで「センノシド」が含まれていない調査を行い、安全性に配慮しています。安心してお召し上がりください。
河野竜二のみちくさ日記
鹿児島県の日本名水百選に選ばれている場所があります。
名水場は「丸池湧水」。ここの町の名前が、なんと「鹿児島県湧水町」。驚いたことに、1日に湧き出る水の量は6万トンだそうです。小さな池ですが、豊富な水量を誇っています。
池の隣には公園があり、地元の人たちの憩いの場になっています。24時間ずっと流れっぱなしの水汲み場があり、自由に飲んだり、汲んだりできます。
すぐ近くに売店があって、汲む用のペットボトルを購入することもできるようですね。地元の方が、次から次に水を汲んでいました。お米を炊いたり、コーヒーを飲んだりするそうです。おいしいでしょうね。
展望台・散策道・水遊び場もあり、楽しく遊べる場所もあります。冬は入れないですが、夏は水遊び場で子どもたちが自由に水遊びをするそうです。
池を覗いてみると、青く済んだ水は透明度が高く、きれいな水草がたくさんありました。ここの管理人さんでしょうか?水草までしっかり手入れしていました。
池の下からあちこちにコンコンと湧き出る光景もちゃんと観察でき、小さな魚がたくさん見ることができます。
ここの池は、まさしく芸術的な水の光景ですね。皆さまもぜひ、丸池湧水に遊びにどうぞ。
