漢方で、ドロドロ血液をサラサラにしましょう!
現代は、血液がドロドロになる生活習慣が多く、特に子宮内膜症・子宮筋腫・卵巣のう腫など、女性特有の婦人病は代表的な血液ドロドロの病気です。
冬は血液を悪くする条件が多くなる季節です。体質を改善しながら元気な血液で毎日の健康的な体を作りましょう!
ドロドロ血液に!タイプ別おすすめ漢方
血液がドロドロの状態とは、血の巡りが悪かったり、血液中に余分なものが溜まる状態のことをいいます。漢方では、この状態を「瘀血(おけつ)」といいます。漢方治療で瘀血を改善させ、いつまでも血液をサラサラの状態に保ちましょう。
「ドロドロ血液」といっても、人それぞれ原因は異なります。タイプごとにおすすめの漢方をご紹介しますので、自分のタイプや体にあった漢方をぜひお試しください。
食べ過ぎで血液ドロドロ
胃腸に負担をかける食事は、消化や吸収・排出がうまくいかず、中性脂肪やコレステロールが溜まり、血液の流れを邪魔します。体がだるい等の症状が出ます。
このタイプには、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)がおすすめです。
水分不足で血液ドロドロ
水分は加齢とともに失われていき、血中の水分もドロドロの状態になります。更年期の症状も、このタイプが多いのが特徴です。
このタイプには、茵蔯五苓散(いんちんごれいさん)がおすすめです。
冷えで血液ドロドロ
冷えは、筋肉や血管を収縮させ、すみずみに血液を運びにくくなります。手足がますます冷えやすくなり、肩こりや生理痛も悪化させます。
このタイプには、芎帰調血飲第一加減(きゅうきちょうけついんだいいちかげん)がおすすめです。
食欲不振で血液ドロドロ
体の活動エネルギーでる「気」が不足し、疲れ・風邪をひきやすい等の症状がおこり、スタミナがなくなるため血液を押し出す心臓の機能も低下します。
このタイプには、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)がおすすめです。
貧血で血液ドロドロ
栄養分や酸素を運ぶ血が不足すると、流れが悪くなります。貧血・立ちくらみや心臓に負担がかかり、体のあちこちに血流障害があらわれます。
このタイプには、当帰芍薬散料(とうきしゃくやくさんりょう)がおすすめです。
風邪・インフルエンザ対策の漢方薬あります
風邪・インフルエンザが大流行する季節になりましたね。みなさん対策はお済みですか?
エソラ漢方薬本舗では、風邪・インフルエンザ対策におすすめしたい漢方薬の発売を開始しました。普段の生活でも十分に対策し、漢方薬でしっかり予防しましょう。
すぐに風邪をひきやすい方や、虚弱体質の方に
玉屏風散
玉屏風散(ぎょくへいふうさん)は、風邪をひきやすい方や、虚弱体質の方におすすめの漢方です。
屏風(びょうぶ)には「必要なものを通過させ、入ってはならないものを食い止める」という意味があります。頭についている玉(ぎょく)は、「大変貴重な」という意味を持ちます。
屏風(免疫力)で外からの邪を防ぎ、外的要因から身体をしっかりと守ってくれる漢方薬です。
黄耆(おうぎ)・白朮(びゃくじゅつ)が肺と脾(ひ)の気を補い増強し、防風(ぼうふう)が風邪の侵入を防ぎ、風邪や感染症を未然に防止します。
防風(ぼうふう)は、風邪を防ぐ生薬として、お屠蘇(おとそ)にも古くから用いられてきました。発汗・解熱作用があり、風邪の予防薬として昔から重宝されています。
インフルエンザなどの急性疾患に
柴葛解肌湯
柴葛解肌湯(さいかつげきとう)は、葛根湯(かっこんとう)+小柴胡湯(しょうさいことう)+桔梗石膏(ききょうせっこう)、この3つを合わせた漢方です。
急性熱性疾患で、熱症状が強い風邪には特に効果があります。頭痛・肩こり・頭痛・興奮しやすい不眠などにも効果があります。
不妊症でお悩みの方
漢方の不妊療法では、身体づくりをすることが妊娠への近道になるとの考えがあります。特に大事なのは「血」が元気であることです。
元気な「血」の三原則は、造血・浄血・体温になります。これらが調整されることで、女性ホルモンや血の巡りをよくします。冷えや瘀血(おけつ)がある方は、先にこの症状を取ることがとても大事です。
- 造血:貧血検査で正常値でも、体全体の血液が少ないと妊娠できません。
- 浄血:女性は年齢とともに瘀血が増えていき、瘀血の影響で栄養を運びにくくします。
- 造血:基礎体温は、生理の周期など、ホルモン分泌の状態や体の調整に必要です。
「甜茶」の効果
甜茶(てんちゃ)に含まれる甘味成分(ルブソシド)は、なんと砂糖の75倍の甘さを持っているんです。肝機能の強化とコレステロール値を下げる効果が報告されているベタインという成分も含んでおり、肥満予防に期待できます。
甜茶は、ヒスタミン(くしゃみ・鼻水・かゆみなどを引き起こす原因となるもの)を防ぐといわれているため、花粉症やぜんそくなどの症状でお悩みの方にもおすすめです。
編集後記
本年も押し詰まってまいりましたが、皆さまいかがお過ごしですか?寒くなるにつれ風邪の相談も増えてきました。「風邪は万病のもと」です。風邪対策はしっかりしていきいましょう。