膝や関節の痛みでお悩みの方へ、漢方の治療をご紹介します

女性の膝関節浮腫・疼痛・関節リウマチが増えていますが、なかなか完治しないのが現状です。
女性は、閉経後5~6年で痛みが出てくる場合が多く、その原因は血行障害によるものです。冷えが膝に入り、関節に水分が入ることで痛みに変わります。痛みがあるということは、水が溜まっている証拠です。
レントゲンでは水がある程度たまらないと判別できません。水がたまった状態が続くと、関節の軟骨や骨が栄養不足になり、ひどくなると関節が変形していきます。
関節の水分を取る漢方
まずは、関節の水分を取り、痛みを軽減しましょう!
防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)
「防已黄耆湯」は、60歳以上の方におすすめです。体力が落ち、むくみがある方(水太り傾向の方)に。

水分を取る漢方に、さらに原因を治す漢方をプラスします。
基本は駆瘀血剤(くおけつざい)を使い、血液循環を良くしていきます。駆瘀血剤を服用していくと、いつの間にか腫れも痛みもなくなっていきます。あなたに合った駆瘀血剤を、年齢・体格・関節部分の腫れで選んでいきます。
※ 駆瘀血剤とは、「瘀血(おけつ・体内の血の巡りが悪くなった状態)」を改善する漢方方剤のこと。
関節リウマチでお悩みの方の漢方
関節リウマチは、自己免疫疾患によるもので、原因はいまだ不明とされています。患者数は約70万人で、その8割が30~60代の女性です。
漢方では、のど風邪(溶連菌)・ウイルスなどが原因で起こるといわれています。菌・ウイルスが腎と血流血管に入って起こる症状で、関節部分に水が溜まり、腫れが出てきます。
体型や体力に合わせて漢方を選び、症状を改善していきましょう。
体力が普通の方
- 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
肥満の方
- 防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)
- 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
- 薏苡仁湯(よくいにんとう)
痩せている方
- 薏苡仁湯(よくいにんとう)
痛みがひどい方
痛みがひどい方は、「薏苡仁湯」の量を増やすと楽になりますよ。
むくみ(浮腫)が気になりませんか?

むくみ(浮腫)でお悩みの方、多いのではないでしょうか?水分の多量摂取によるむくみをよく見かけます。
細胞の内外では、水分の調整をしています。人間の体内は、成人で約60~65%の水分で満たされています。その水分のバランスがさまざまな要因でおかしくなると、体調不良を起こしやすくなります。特に水分の多量摂取は、腎や胃腸に負担がかかりますので、適度な水分補給を心がけましょう。
むくみの原因もさまざまです。どこに負担が出ているむくみなのか考えてみましょう。
- 水分の外的要因:冷え・ストレス・飲食が原因と考えられます。
- 水分の内的要因:腎臓・胃腸が原因と考えられます。
- 手がむくむ人:胃腸の負担が考えられます。
- 足がむくむ人:瘀血(おけつ・古い血液)によるものです。
- 顔がむくむ人:腎臓の負担が考えられます。
意外と知らない病気の前兆

血行がよくなると頭痛がしませんか?
慢性偏頭痛といい、放置しておくと、くも膜下出血も考えられます。駆瘀血剤(くおけつざい)で対策をしましょう。
ときどき激しい腹痛はありませんか?
腹部痛は、左右で原因が異なります。右下腹部の痛みは、盲腸を疑ってください。左下腹部の痛みは、血行不良によるものです。
足の裏が汗ばんだり、火照りませんか?
肝(かん)・腎(じん)の負担が考えられます。特にお酒を多量に飲まれる方、ストレスがかかるような方は、この症状が出ます。
生あくびが出ませんか?
脾臓・胃腸の負担や、貧血・虚弱体質が考えられます。
知らない間にアザができていませんか?
出血しやすい傾向の方は、瘀血(おけつ)が原因です。左下腹部にしこりがないか確認してください。駆瘀血剤(くおけつざい)で対策をしましょう。
これらの症状を「未病(みびょう)」といいます。
未病とは?
未病とは、「半健康で、病気に進行しつつある状態」のことをいいます。漢方では未病の段階で体の不調を治していくのが最も良い治療法と考えます。
病気にならないようにすることは、とても大事なことです。少しでも気になる方は、大きな病になる前に一度ご相談ください。
七美茶と妊婦さんのお悩み

漢方屋さんが創ったダイエットティ「七美茶(ななみちゃ)」が楽天総合ランキングとダイエット部門で1位を受賞しました!
妊娠は体にさまざまな変化が現れます。特に妊婦さんはスッキリしないことでお悩みの方も多いのではないでしょうか?
妊娠するとホルモンの分泌が活発になることで、大腸のぜん動運動を抑制してしまいます。ぜん動運動が抑制されると、スムーズに便が出なくなり、便が硬くなってしまいます。また、お腹の赤ちゃんが少しずつ大きくなるにつれて子宮が腸を押してしまいます。
下剤は生まれてくる赤ちゃんに影響があるため医師と相談の上使用しなければなりません。
七美茶は下剤ではありませんので、妊娠中・授乳中でも安心してお飲みいただけます。
あとがき
日増しに暖かになりましたが、皆さまいかがお過ごしですか。最近、膝や関節の相談が増えています。今回は、関節リウマチも含めた膝や関節のお悩み特集記事を書いています。ぜひ、参考にしてください。
