最近は宮崎県でも寒い日が続いていますね。皆さん、風邪などはひかれていないでしょうか?今回は、体力がない人の風邪についてお話します。
漢方ブームで、風邪をひいたときに「葛根湯」を服用される方が増えました。良いことだと思います。
多くの方が「風邪には葛根湯」と思いますでしょうが、いざ服用しても効果がない方がいらっしゃいます。なぜか。それは、その人の体質・症状に合っていないからです。
じつは、前提として「葛根湯」は抵抗力を持った体力がある人に効果的なんです。体力があって体格も良い方であれば、葛根湯は良いでしょう。
しかし、体力がなく痩せられた方で、悪寒と微熱、倦怠感がある方は「麻黄附子細辛湯」がおすすめです。「麻黄附子細辛湯」は抵抗力も体力も低い人に効果的です。
私の経験では70歳くらいの方からを目安に「葛根湯」より「麻黄附子細辛湯」が良いと思います。新陳代謝が衰え、冷えが強いときに用いる漢方薬です。
なお、「麻黄附子細辛湯」は高齢の方向けと言われることもありますが、必ずしもそうではありません。若年の方でも、その人の症状に合わせて服用されることをおすすめします。
風邪かな、と思ったらご相談ください。