2月3日は節分です。日本の風習では、炒った大豆を撒いてその年の厄災・疫病を祓います。
鬼を追い払う行事は中国から日本に伝わり、706年ごろには歴史書に記録されています。当時は大晦日の夜に行われていたようです。
節分は、平安時代に災害を払い長寿を願うことを目的に豆まきが始まり、鬼を払う行事と混ざっていったといわれています。江戸時代には今の節分のスタイルになっているようです。
そもそも、なぜ節分に豆を撒くのか、これは大豆の効能にヒントが隠されています。
大豆は今から2000年前に中国から伝わり、多くの栄養が含まれる食材として重用されていました。
現在は、大豆そのもののほか、豆腐や納豆などの大豆加工品がよく食べられていますね。
大豆の効能は、胃で停滞した食べ物を消化し、脾臓の働きを高め、水分調整や解毒作用、炎症を抑え「気」を補う働きがあげられます。
健康産業でも大豆に含有されている大豆イソフラボンが注目されています。大豆イソフラボンは女性ホルモンと似た働きがあるため、更年期障害や骨粗鬆症の予防などにも使われています。
こういった大豆の働きから、昔から食卓には欠かせない食べ物になっていたのかもしれません。
節分で撒いた豆を年齢と同じだけ食べると疫病にならないといわれています。この時期は季節の変動で胃腸や脾臓が弱るため、大豆を食べて元気をつけるような考えがあったのでしょう。
皆さまも、豆を撒き、豆を食べ、元気に過ごしていきましょう!