乙字湯

痔について

痔について痔について

12月を目前にして、厳しい寒さを感じている方がたくさんいらっしゃるかと思います。今日は、冬に悪化しやすい「痔」についてお話したいと思います。

痔は、肛門周辺の血の流れが悪くなり、うっ血がおこり、痔核じかく上皮じょうひが下がり肛門から出てしまう疾患です。冬に悪くなるのは、冷えも関係するからなんですね。もちろん、固い便をを無理して出すことも原因になりうることも、ご存知のとおりです。

漢方では、日本生まれの漢方薬「乙字湯おつじとう」というものがあります。江戸時代も、痔で悩んでいる方はたくさんいました。当時の医師、原南陽はらなんよう先生によってつくられたのが、「乙字湯おつじとう」です。

乙字湯おつじとうは6種類の生薬から構成されています。乙字湯おつじとうに含まれるこれらの生薬には、痔の原因となる血流のうっ血を改善し、垂れ下がり脱出した痔核や上皮を引き締めて引き上げる作用などがあり、痔に効果を発揮します。

乙字湯おつじとうに含まれる大黄だいおうは下剤成分で、便を軟らかくして力の入れすぎを予防し、また便が通過する時の肛門への負担を軽くすることができます。

乙字湯おつじとう」は煎じ薬がおすすめですよ。是非おためしください。