ミニコラム

1記事3分で読める、エソラ漢方薬本舗の健康のためのミニコラムです。スキマ時間にもどうぞ。

第2回!便秘のことをもっと知りたい方へ【弛緩性便秘とは】

第2回!便秘のことをもっと知りたい方へ【弛緩性便秘とは】第2回!便秘のことをもっと知りたい方へ【弛緩性便秘とは】

痙攣性けいれんせい便秘」とは、副交感神経の不調などから大腸内で便がスムーズに動きにくくなった便秘です。便秘や下痢などを交互に繰り返す方もこの「痙攣性けいれんせい便秘」です。

この便秘は長期の便秘薬の使用やストレスなどで引き起こされることが多く、便は丸くコロコロした兎糞状で量が少ないのが特徴です。

おなかが張ったりガスが溜まりやすく、精神的ダメージが大きくなることで悪循環になります。このタイプは浣腸剤やビサコジル(一般的な便秘薬商品)センナは不向きで使用は避けたほうがいいでしょう。

最大の原因となるストレスや、排便習慣(トイレを我慢)が問題なので、ストレス改善や排便習慣を整えることが大事になります。

腸は多くの神経細胞が集まっています。ストレスや疲労が乱れた時に便秘や下痢を引き起こしたりなど第二の脳といわれ、心身の状態によって左右されやすい臓器なのでストレスや疲労は大敵です。

漢方ではストレスなどを「気滞きたい」といい、漢方で気滞きたいを治すことで便秘が改善します。こういう心当たりがある便秘の方はお気軽にご相談ください。

便秘のことをもっと知りたい方へ【弛緩性便秘とは】

便秘のことをもっと知りたい方へ【弛緩性便秘とは】便秘のことをもっと知りたい方へ【弛緩性便秘とは】

便秘は「急性便秘」と「慢性便秘」に分けられます。

急性便秘とは、旅行や妊娠中、ダイエットなどで急激に起こることです。

通常は「慢性便秘」で、この慢性便秘も「器質性便秘」と「機能性便秘」に分けられます。「器質性便秘」は腫瘍、甲状腺、糖尿病などの原因で起こるので、病院で治療が必要な便秘です。

漢方での便秘改善は「機能性便秘」なので注意しましょう。

機能性便秘の中で大腸の蠕動ぜんどう運動が鈍り、便が排出されず、少量で太く硬い状態を「弛緩性しかんせい便秘」といいます。糞便の水分が大腸で再吸収されることから便秘をおこします。筋力が低下している高齢者にも多い症状です。

漢方では、「センナ」の生薬を処方されますが、刺激性便秘なので腹痛や下痢など起こしやすく、長期服用すると使用量が増えやすい傾向があるので、服用の量や使用日数に注意が必要です。

便秘は高齢者や筋力低下の女性に多いので、やさしい漢方が必要です。

老若男女に服用できる「麻子仁湯ましにんとう」は便秘漢方としてはおススメな処方です。麻子仁湯ましにんとうは、麻子仁ましにん杏仁あんにんで、腸管に油(精油)をもって滑りをよくし、芍薬しゃくやくで筋の緊張をやわらげる働きをします。胃腸への負担も少ない漢方薬です。

薬は極力さけたい方は、他にも当店の健康茶「七美茶ななみちゃ」でも期待ができますよ。是非、気になる方はお気軽にご相談ください。(相談無料)

血虚改善が大事

血虚改善が大事血虚改善が大事

漢方では、血が不足したり循環が悪いことを「血虚けっきょ」といいます。

血虚けっきょがあると精神不安や睡眠も浅くなり、自分を責めるような神経をもちはじめます。これを「心血虚しんけっきょ」といいます。逆に他人を責めるような神経をもちはじめる血虚は「肝血虚かんけっきょ」といいます。

血虚けっきょが「心」「肝」のどちらかに負担があるのか参考にしてみてください。

改善策としては、血が不足しているので、もちろん血を補うことが先決です。漢方では、補血剤は婦人漢方としてたくさんあります。

最近は、ストレス社会で、「肝血虚かんけっきょ」が多くなりつつあります。イライラがとまらないなどは「肝血虚かんけっきょ」の場合が考えられます。

血虚けっきょ改善は、もちろん「不妊症」の改善にもなりますので、自分の血虚は「心血虚しんけっきょ」「肝血虚かんけっきょ」なのか当てはまる方の漢方を選ぶのがいいと思います。

もちろん、その他にも血の循環や瘀血などの原因もありますので、ご心配の方は店頭でお気軽にお問い合わせください。(相談無料)

高齢化が進む中の漢方薬の役目

高齢化が進む中の漢方薬の役目高齢化が進む中の漢方薬の役目

多くの疾患を抱える高齢の方には漢方薬がおすすです。

日常のいろいろな不調で早めに漢方を服用することが大切で、例えば、朝の足のむくみは、高齢者特有の慢性心不全の兆候で「腎」系や「心」系の漢方を服用すると防ぐことができます。

厚生省によると、2025年には認知症などの患者数が約700万人に到達されるともいわれています。

認知症は記憶障害や、暴言、興奮、不眠、うつ、徘徊、妄想など、精神的負担が大きく、治療法が抗不安剤や抗うつ剤などが主流ですが、直接の改善にはつながっていないように思います。

最近は、認知症の改善に漢方が注目されています。「抑肝散よくかんさん」などが多く処方されていますが、認知症も人により症状がちがいますのでいろいろな負担が大きいところをみながら、選んでいかないといけません。

認知症の漢方服用は、1~2週間という早期に効果があらわれます。認知症でも症状にあわせて様々な漢方がありますが、自分に必要な漢方を選び改善していきましょう。

夏の終わりに「咳」が出やすい?

夏の終わりに「咳」が出やすい?夏の終わりに「咳」が出やすい?

これからの時期は「咳」の症状が多くなります。

そもそも「咳」は、気道から肺までを清潔に保つための防衛機能です。塵やホコリ、排気ガス、タバコの煙などでも、防衛機能の働きで「咳」はでますが、この夏の体力消耗、水分の多量補給、冷たい物の取りすぎで「肺」の機能は低下します。

長く続く「咳」などは、「肺」の不調から起こることが考えられます。漢方でいう「肺」は、呼吸で酸素を取り込む働きに関係し、外からの風邪を防ぐ働きがあります。

肺が弱くなると、冬場の風邪にも引きやすくなります。インフルエンザなども同じです。肺はとても繊細なとこで、栄養も届きにくい場所です。夏バテ傾向が長く続いた方や、低栄養の方はこれからの時期、「咳」がでやすくなりますので注意をしてください。

咳は、体力を多く消耗します。咳の1回は、秒速40メートル(気管の中は5倍)、台風並みの速さで、20カロリーの消費します。

漢方で「肺」を強くし「咳」を鎮める漢方はたくさんありますので、気になる方は、お早めにご相談ください。

水分補給は大事!だけど「適度な汗」もかくのも大事

水分補給は大事!だけど「適度な汗」もかくのも大事水分補給は大事!だけど「適度な汗」もかくのも大事

暑さから逃れるために、一日中、冷房のガンガンきいている部屋で過ごすことは良くありません。暑さに慣れることは、とても大事になります。

汗をかくことは決して悪いことではありません。適度な汗をかくことはとてもいいことです。

汗は、カラダに取り込まれた毒素を排出する働きもあります。適度な汗は、皮脂腺から有毒金属(水銀・鉛・カドミウム・ヒ素)など排出します。

一昔前は、食品添加物も農薬も使うことはありませんでしたが、現在は様々な化学物質が多く使われることで体内に蓄積され、病気も増えました。

是非、夏でも適度な汗をかいてください。

今年は厳しい暑さが予想されています。日中の炎天下の運動はさけ、朝や夕方の比較的な涼しい時間帯での適度な運動がおすすめです。

梅雨に負けない元気な身体づくり

梅雨に負けない元気な身体づくり梅雨に負けない元気な身体づくり

GWも終わり、本格的な梅雨になりました。この時期は疲れがなかなかとれなく、気持ちも沈みがちになっていきます。

元気よくこの季節を過ごすためには、「肝」「腸」の具合を良くすることが大事です。

この時期は「肝」の負担も多く、お酒も不向きで、神経も過敏になります。セロトニン(幸せホルモン)やメラトニン(若返りホルモン)を作り出すトリプトファンに影響を与え、ストレスをコントロールしている鍵を握るのが腸です。腸はセロトニン・メラトニンとの深いつながりがあるので、毎日の排便習慣はカラダや精神に大きな影響を与えます。

現在は欧米食が増えたことで、便秘になりやすくなり、便が1日出ないだけで腐敗菌が増殖します。健康な便は、無臭で、トイレットペーパーを使わなくてもいいのが理想です。

便の臭いが強いのは悪玉菌による腐敗がおこっている証拠です。腐敗からおこるアンモニアは腸壁に炎症をおこし、活性酸素を増やし体調バランスや精神を壊します。

悪玉菌の好きな食べ物は、肉・砂糖です。これらを多く食べる方は腸が不安定になります。善玉菌の好きな食べ物は野菜・果物です。青汁や酵素飲料は、この時期の最適な健康食品となります。当店の七美茶ななみちゃも便を促す作用が期待できます。

気鬱きうつなどが強い方は、漢方がおすすめです。「肝」「腸」などに効果のある漢方は、疲れもストレスもとれて楽になります。お気軽にご相談ください。

春に多くなる「睡眠障害」に注意

春に多くなる「睡眠障害」に注意春に多くなる「睡眠障害」に注意

夜、ちゃんと寝ているのに昼間も眠たくなる症状が年中続く「睡眠障害」が多くなっています。

睡眠障害の発症は、15歳前後の中学生の時期からはじまるケースが多く、授業中の居眠りでも病的なものがないか判断も大事になります。

現在、「睡眠障害」の日本人の発症は、600人に1人の割合でみられます。

昼間の眠気は、イライラや集中力の低下、倦怠感などをひきおこし、生活に支障がおこり、うつ病や認知症の原因にもなります。

10歳以上の1日の平均睡眠時間は7時間40分です。今現在の自分の睡眠時間と照らし合わせてみると不足していることがわかると思います。睡眠時間が少ないことは、「睡眠障害」になりやすいので注意が必要です。

漢方治療で「睡眠障害」改善の漢方はたくさんあります。気になる方は、自分に合う漢方を選び服用してください。「睡眠障害」は随時相談を受け付けています。

お気軽にお問い合わせください。

妊娠しやすい体作りを

妊娠しやすい体作りを妊娠しやすい体作りを

不妊症の自覚があっても放置している方が多くみられます。

現在、晩婚化の影響で不妊治療は多くなっています。もちろん、男女とも年齢とともに妊娠する能力は落ちていくので、今後さらに増えていくことが考えられます。

当店でも不妊相談は増加しています。妊娠が可能かどうかは、見た目だけでは分かりません。

しかし、日頃の不調にヒントが隠されています。日本人は特に血管が細く不安定です。漢方では、「血の道」の状態を確認し、女性ホルモンを安定させ、妊娠しやすいからだを作っていきます。

冷え症の方は、女性ホルモンが不安定になることが多く、不妊症型の特徴だといえます。その他、虚血タイプが多く、消化器官のエネルギー不足で血が不足している場合も多くみられます。

不妊の原因は女性だけでなく、男性の場合もあります。その原因のほとんどがストレスです。もちろん肝・腎など他の要因も考えられますが、心身の疲れがからだに影響を与えています。

まずは、妊娠しやすいからだ作りからはじめていきましょう。お気軽にお越しください。電話相談も受け付けています。

チョコレートはカラダに良いの?

チョコレートはカラダに良いの?チョコレートはカラダに良いの?

誰しもが一度は食べたことがあるチョコレート。特に女性は大好きな方が多いですよね!しかし、チョコレートはカラダやお肌に悪いなどのイメージがありませんか?

チョコレートの原料である「カカオ豆」は、カルシウム、鉄分、マグネシウム、亜鉛などのミネラルがバランスよく含まれて、薬としても使われるほど。カラダにとてもよく、美容やダイエットの効果もあるのです。

2012年、アメリカの研究で「チョコレートを食べる頻度が高い人ほど肥満指数(BMI)が低い」と米医学誌に発表がありました。確かにカカオ成分は、美容や健康、ダイエットに効果的ですが、注意するのは、砂糖の量です。

現在のチョコレート製品は、美味しさや甘さの追求のため健康思考な商品は少なく感じます。ミルクチョコレートやホワイトチョコレートは、悪玉コレステロールを多く含んでいるので、肥満傾向な方は注意が必要です。

あくまでも健康効果は「カカオ豆」の話。カカオを60%以上含んだチョコは健康効果は期待できると言いたいところですが、あくまで嗜好品のため食べ過ぎには注意してくださいね!

風邪をひいたら葛根湯

風邪をひいたら葛根湯風邪をひいたら葛根湯

今年は異常気象の原因となる「ラニーニャ現象」で寒くなる予想がでています。2011年以来、6年ぶりということで、たしかに6年前は厳しい寒さだった記憶があります。

寒さは、風邪をひきやすくさせます。免疫力は、体温を低下させることでその力も低くなり、寒さが人体の免疫力に影響を与えます。

さらに、寒さと乾燥が入ると、インフルエンザなどかかりやすくなります。乾燥すると、ウイルスなど空気中を浮遊しやすくなり、空気の乾燥で鼻や口などの粘膜も乾燥すると侵入を防ぐ機能が弱まり、感染しやすくなるのです。

この冬は、寒くなることを考え、寒さ対策や湿度対策をしていくのは重要です。

風邪をひいたら葛根湯かっこんとうの服用は効果があります。葛根湯かっこんとうは、長年、使われてきた風邪薬です。急性病の薬なので、体力がある人におすすめです。(私の経験上60歳までで体力のある方は大丈夫です。要相談)

病院の薬関係(どちらにしても、慢性病より急性病のほうを優先することは基本中の基本。しかし病気にもよりますので慢性病の方は担当医師と相談してください)・使用する期間などありますが、それは店頭またはお電話でもアドバイスいたしますので、お気軽にご相談くださいませ。

秋から冬は腎臓に注意!!

秋から冬は腎臓に注意!!秋から冬は腎臓に注意!!

トイレが近く、夜中に何度でも起きる方、腰がだるく腰痛の症状があらわれた…などの相談が増えてきました。秋から冬へこの時期は、冷えにより腎臓が弱る時期です。

もともと日本人は体格や腎臓などが小さいため、腎臓機能が弱く腎臓病になりやすいのが特徴です。さらに塩分の多い食事や、肥満などは特に腎臓の働きが低下しやすいので、注意が必要です。

また、血液の老廃物をろ過する「ネフロン」の強さは、赤ちゃんの時に決まります。低体重で産まれた赤ちゃんは特にケアが必要となります。ネフロンは、腎臓1つ当たり約100万個~200万個といわれていますが、日本人は少なめで、平均は64万個になります。

現在、32万人が腎臓透析といわれ、腎臓病は1300万人います。これからも増えていくことでしょう。腎臓の機能をあげるための腎臓漢方薬は、たくさんあります。是非、お気軽に相談してください。