4月がスタートし、桜も咲き始め、春の陽気になりました。
新しい環境での生活や、新たな出会いなど楽しいことも多いなか、精神的に不安定になりやすい方も多いのではないでしょうか。
昔から、春先は「木の芽どき病」といわれ、自律神経が乱れることで体調が悪くなりやすい時期です。
春の不調の原因は「気温差」です。
寒暖差が大きいと身体はストレスを感じやすくなり、自律神経のバランスを崩し、精神的な不安定が生じます。さらに4月は新年度スタートということで、いろいろな行事や慣れない職場環境、新しい生活環境などが重なり、一気に不調になります。
ここで大事なのは、気持ちに不調を感じたら、身体を休めることです。歓送迎会や飲み会で暴飲暴食などが多くなると、さらに体調が不安定になり「うつ」や「不眠症」などにもなりやすくなるので注意が必要です。店頭でも「うつ」の相談は、春からが多く見られます。
4月~5月にむけて不調が続くと「五月病」になりやすく、医学的には「適応障害」と考えられる病状がでます。症状としては「けん怠感」「不眠」「焦燥感」などです。
漢方では、春は「木」の季節と考え「肝(かん)」に影響しやすいとされています。
漢方学でいう「肝」は、新陳代謝、精神の安定、血の貯蔵などを調整し、ストレスに関係することを指します。
「肝」には、「柴胡」という生薬がとても効果的で、いくつも柴胡を含む処方があります。とくに気分の安定や改善によく効きます。柴胡の漢方処方をご希望の方は、お気軽にお問い合わせください。
新しい季節を乗り越え、元気に過ごしていきましょう!