1942年7月21日に、鳥骨鶏(うこっけい)が天然記念物(大分・三重・広島)として指定されたことで、鳥骨鶏の種の保存と食文化の普及を目的として「鳥骨鶏の記念日」になりました。
鳥骨鶏はニワトリの品種名で、皮膚・内臓・骨にいたるまで黒色です。
鳥類全般でみても特異な外見から「霊鳥」として扱われていました。食材ではすべての部位が使用され、薬膳料理に使われていたそうです。
過去には不老不死の食材ともいわれており、特に血虚(けっきょ)や冷え性の方に良いとされていました。
血虚に良いといわれる食材には、色が黒いものが多いのが特徴です。黒豆・黒ゴマ・黒砂糖なども造血作用や体温を上げる効果があるといわれており、血虚にはいい食材だと期待されています。
鳥骨鶏は身近な食材ではないので、日本ではほとんど食べられません。もし食べてみるのであれば、鳥骨鶏の卵を食べてみるといいかもしれません。
鳥骨鶏の卵は、栄養学的にも優れており、味も美味しいので高値で取引されています。
普通のニワトリは年間約300個近く卵を産むのに対し、鳥骨鶏は60個しか産みません。烏骨鶏は卵を産む回数が少ないぶん、1個当たりの栄養素が濃縮されているようです。
鳥骨鶏の卵の栄養は、ビタミンAが豊富です。ほかに、ビタミンB2、鉄分、亜鉛、カルシウム、DHA・EPAも多く含まれています。
ビタミンAやビタミンB2は、肌や髪に欠かせない栄養素です。DHAやEPAには、血液をきれいにしたり中性脂肪を低下させることで、動脈硬化の予防にも効果があります。高血圧の方には特におすすめの栄養素が含まれています。
機会があれば烏骨鶏の薬膳料理や卵を召し上がるのも良いかもしれませんね。

