「春菊」の効用

「春菊」の効用「春菊」の効用

春菊の原産地のギリシャやトルコでは観賞用とされていて、食用にしてるのは日本を含む東アジアだけです。

春菊は春に菊に似た花を咲かせることから名がつき、旬は11月から5月です。

春菊を選ぶときは、茎は細めがおすすめ。また、葉のギザギザの切れ込みが深いほど香りが強いので、香りが好きな方は選んでみてください。

香りや苦味で苦手な方も多いでしょうが、春菊は香り・味ともに健康効果がある食べ物です。

春菊にはビタミン・カルシウム・葉緑素(クロロフィル)が豊富に含まれています。春菊の香りは13種類の精油成分によるものです。

春菊の香りと苦みは胃腸を元気にし、食欲増進と便通改善の働きがあるとされています。ほかにもコレステロール値の低下や血栓の予防効果にも期待できるといわれています。

春菊は漢方薬の原料にも使用されています。胃腸の調子や免疫を上げる効果があるため「食べる風邪薬」といわれていました。また、春菊の香りは「気の巡り」をよくすることで、月経前の感情を安定させるのに効果があると考えられていました。

食べるだけではなく、潰した春菊のしぼり汁も薬効があるといわれています。捻挫や打身に湿布したり、お風呂に入れることで冷え性・肩こり・神経痛などに使われていました。

これからの時期、気うつや胃腸障害などが多くなります。ぜひ春菊を食べ、香りも味も楽しみながら元気に過ごしていきましょう!

エソラ漢方薬本舗 河野竜二

エソラ漢方薬本舗河野 竜二

創業60年の老舗相談漢方店 漢方薬剤師 高橋 修 先生に20年師事し、日本漢方薬漢方を学ぶ。これからの漢方についての講演、講師を経験(宮崎、熊本、福岡、広島、大阪、東京、神奈川、宮城、北海道)。学術講師、漢方薬研部代表、商品開発も手がけている。