春菊の原産地のギリシャやトルコでは観賞用とされていて、食用にしてるのは日本を含む東アジアだけです。
春菊は春に菊に似た花を咲かせることから名がつき、旬は11月から5月です。
春菊を選ぶときは、茎は細めがおすすめ。また、葉のギザギザの切れ込みが深いほど香りが強いので、香りが好きな方は選んでみてください。
香りや苦味で苦手な方も多いでしょうが、春菊は香り・味ともに健康効果がある食べ物です。
春菊にはビタミン・カルシウム・葉緑素(クロロフィル)が豊富に含まれています。春菊の香りは13種類の精油成分によるものです。
春菊の香りと苦みは胃腸を元気にし、食欲増進と便通改善の働きがあるとされています。ほかにもコレステロール値の低下や血栓の予防効果にも期待できるといわれています。
春菊は漢方薬の原料にも使用されています。胃腸の調子や免疫を上げる効果があるため「食べる風邪薬」といわれていました。また、春菊の香りは「気の巡り」をよくすることで、月経前の感情を安定させるのに効果があると考えられていました。
食べるだけではなく、潰した春菊のしぼり汁も薬効があるといわれています。捻挫や打身に湿布したり、お風呂に入れることで冷え性・肩こり・神経痛などに使われていました。
これからの時期、気うつや胃腸障害などが多くなります。ぜひ春菊を食べ、香りも味も楽しみながら元気に過ごしていきましょう!

